先日の稽古のついでに観て来た。
美術史に疎いうえに今まで絵画展自体に出かけることが少なかったので、
この人のことはよく知らない。
なんだろ~?
職場の雑誌でこの企画展を知ってでかけた。
同じ建物のなかで会場をわけてルーブル展もやっていたけど、あえてそちらはスルーで。
先日の市民展講評のときに、作品のコンセプトを言わなきゃいけない状況になって非常に困った。
一応、描きながら思うことはある。
私としては「何を描くか」は今のところどうでもよくて、
そこに何らかの病=偏りの結晶のようなものが表現できたらいいと思っている。
・・・そんなこと言ったら会場はいったいどうなることやら。
で、当日は苦し紛れに
「石、というおのおの形のちがうものが、画面というひとつの世界でどうやってまとまっていけるか・・・」
みたいなことを言った。
一物全体、一部は全体の表現、個の表現=症状は病の全体像を描き出す重要な要素とかなんとか思って。
案の定、「???」になっている審査員の先生。
石だからって、そこに歴史がどうとか、って話ではない、私としては。
そういうべたべたしたのが嫌なの。
コンセプチュアルアートの時代も生きたこの作家は、
とにかくよく喋る。
キャプションに作家の言葉が著作から多く引用されていたのはまあ、それとして、
絵が喋る。
しゃべり倒してる。
まー、もう、うるさいくらいに。
言いたいことが多いヒトなんやなあ、と巨匠つかまえてこの感想。