つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)卒業生による日々の記録です

輸出

恒例の公募展が終わった今の時期は練習期間です。

次の作品のための習作をするとき。

寒くなるころに次の作品にとりかかるのが近年のパターンです。

 

そんななか、

何がどう転んだか海外のアートフェアに出品することになりまして。

絵の先生が参加するフェアのブースで日本人の参加者がないんだとか。

 

先生は生徒のなかの現役芸大生にも声をかけたけれども、

イベントの性質上、

作品が人手に渡る可能性がネックになって作品が集まらない

・・・「作品を売りたくない」って思う時期があるらしいです。

 

わたしの場合は現実化した、物質化した作品は既に「終わった」ことになっちゃうので、人手にわたることに躊躇はありません。

 

私のような素人の作品が海を渡って、

その土地の人の目に触れるなんて、面白い!・・・って思えるのはこの次元にいるからかもね。

 

英文のプロフィールと顔写真と作品写真を今月中に入稿しないといけないので、

出品する作品を大急ぎで仕上げました。

 

元もと、この正月に余分に生じた休みを使って描いた作品をブラッシュアップ。

 

この作品、

高校生のときに買った木枠にキャンバスを貼り直したものに描きました。

昔の木枠は丈夫なのです。

 

あの頃は、

なーんにも決まらなくて、

なーんにも分からなくて、

絵描きで

神職

歴史学にかかわる

医療従事者になりたいと思っていました。

 

そんなむちゃくちゃな時代に、

絶望的なきもちで取り組んだ作品を取っ払って新しいキャンバスを貼ったものが、

20年くらいを経て海外のアートフェアに出て行く不思議さ。

 

先生からこういうイベントに出す時のお作法をいろいろ教わって、

仕上がった作品にサイン。

基本、サインはカタカナ、日付は元号表記にしていますが、

行き先も考えて、漢字+西暦表記に。

 

タイトルは自虐的な気持ちからつけたのではなく、

「どんなDelusion=幻想・妄想 であっても、

そこの中にある人のことは思いやれるならそれでいいんちゃう?」

という意味合いです。