作詞:船坂三枝
作曲:光崎検校
筝手付け:八重崎検校
三絃:本調子→二上り→高三下り
筝:半雲井調子→平調子→中空調子
蒔かなくに、何を種とて浮き草の、波のうねうね生い繁るらん。
草子洗いも名にし負う、その深草の少将が、百夜通いも道理や。
日の本なれば照りもせめ、さりとてはまた天が下とは、下行く水の逢坂の、
庵へ心閑寺の、内も卒塔婆も袖棲を、引く手数多の昔は小町。
今は恥ずかし市原野、古跡も清き清水の、大悲の誓い輝きて。
(手事)
曇りなき世の雲の上、在りし昔に変わらねど、見し玉垂れの内やゆかしき、内ぞ」ゆかしき。
二週間後に予定されている合奏練習会でこの曲をやる、という。
ん~、なんか習ったおぼえはあるな・・・
楽譜を探してみると、ありました。
以前は習った日付を楽譜に書いていて、
この譜面にも日付があった。
10年くらい前だ。
そんな昔だったかなあ。
弾いてみると結構難しい・・・そして面白い曲。
手事の前に調絃が変わる。
前歌の途中で。
二回通して弾いてみたらなんとか仕上げられそうな雰囲気。
手事も難しかった。
小野小町を歌っているだけあって華やか。
ああ、こんな面白そうな古曲をやりかけたら、
もう他の新曲は練習しないかもよ、先生。