若い作家さんほど額縁に作品を入れないで展示なさる場合が多いです。
わかります。
額の分だけ余計な出費になることも確かですが、
額が作品の邪魔をすることもままありますから。
いろいろ試してみても、
結局「合う」額がないんですよね。
張りキャンバス作品だと、
世間に多く存在する既製額は、布ばりライナー金or銀の面金つきが標準装備。
このねえ、
布ばりライナーが野暮ったいの。
かと言って、
仮枠にしても、小さいサイズだと結局本縁とかわらない出費になるから、
じゃあ、無しでいいやん、ってなるわね。
私の場合、
額を売っているくせに額なしってのはどうなの?
と思うので、額をつけますよ。
でも、
やはり既製のはしっくりこないので、
オーダーします。
棹を選んで、
張りキャンに合わせてドロ足をつけます。
この10月末に発送する作品を、オーダー額に入れました↓。
なかなか良い感じだと思います。
額がちゃんと作品のポテンシャルを引き出している・・・わずかなポテンシャルだけどさ。
額によるポテンタイズよ!
しかし、こちら↓は失敗しました。
入れてしまえば、そういうもんか、とも思うのですが、
額なしでみたときのほうが作品がちゃんと視界に入ってくる。
こんなシンプルなシルバーの額なのに、こううことが起きるのです・・・。
じゃあ、他にどんな額をあてがう?となるとそれも難しい感じです。
こちら↑は無難なところでした。
シルバーの周りの黒が効いています。
太すぎないのも良いのでしょう。
額選びは非常に難しいです。
特に、自分の作品は客観的に見ることができない分、一層に難しい。
でも、
うまくはまったときは、
作品のポテンシャルを最大限に引き出すことが出来るのです。
そういう瞬間を何度も目撃しましたから。