7月の終わりころから、夜になると地元の祭りのお囃子練習の音が聞こえてきます。
最近は随分と練習時間が少なくなってしまった気がしますね。
色々な事情があるので仕方のないことですが、
生まれる前から聞いている自分としては少し寂しいです。
そして、
このお囃子は「お腹の中にいるときから聞いていないと叩けない」
と言われるくらいに複雑。
「演奏」の観点からはその質の変化と練習量の関係は明白でして・・・。
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試楽(本番の前の日)の、祭りに参加している町内のお宅での飲み会には参加していましたが、仕事の関係で本楽(祭りの本番)に出かけることはありませんでした。
試楽飲み会は飲めるし車は観れるし、のお得感溢れる会なのです、いつもありがとうございます。
今年は特別観覧席の券をいただくことができたので、
初めて、神社の楼門前に設置された席から渡祭と言われる「本番」を観せてもらいました。
40年前まではこの観覧席には女性が昇ることはできませんでした。
神聖なるヤマを上から眺める、
場所によっては神職さんよりも上に座ることになりますから・・・。
太鼓を叩くのだって、女性はできなかった。
良い、悪いではなくそういう祭りだったんです。
今はこの部分だけが「祭り」と捉えられていますが、
歴史を紐解けば、
これは大きな祭の一部でした。
近くの川から神域に使うための石をいただいてきて奉納する、という祭りの一部を構成する一神事が発展したものです。
時代の流れと人々の思いで祭りの形は変わっていきますが、
本来の意味合いもちゃんとわかるように残しておきたい、
という思いもあるようですよ。