職場の期間限定バイトちゃんは現在、卒業論文の追い込み真っ只中。
時々、相談というか、
こんな状況なんですよね、
みたいなことを話してくれる。
卒論なんて随分前の話しだけれども、
書き上げるのにそれほど苦労した覚えがないな。
当時は人生最低体調だった。
そのわりに史料はうまいこと集まってくるし、
結論もするっと出て来て、
それがそのまま公の場で発表するところまで行ってしまった。
そうなりゃ研究生活まっしぐら・・・
とはならずに現在は全く違う分野にいる天邪鬼な私。
一番、縁がないと思っていた英語で、
自分のアイデンテティーを読み直している。
BBSHにいると、
多くの人が日本に対するポジティブな印象を持っていて先人に感謝することが多いのですが、
「いや、それはちゃうで」
っていうのが結構あります。
日本人ならではの病って深いと思うしね。
それは、the very Japaneseな業界を学生時代からさんざん見ているから言えること、と思うとあの暗黒時代にも意味があったわね。
the very Japaneseな業界とは、
華道、茶道、香道、書道。
未だに息づく中世的ヒエラルキーと、
日本ならではの、
「言わなきゃわからない」は、「言ってもわからない」なエネルギー。
わずかなミスがその業界での死をもたらす
実際に「業界的な死刑」を宣告された人を私は見たことがあるし、
自分がそうなることに恐れ震えた・・・今から思うとその業界における私は生死云々を取り沙汰されるような存在すらないのだけれども。
このフラストレーションを先生にぶつけてみた・・・また戦闘モードな私。
「それは歪んだ形のあり方なんだよ」
先生はあっさり、そう言った。
その歪みを超えて私はそれらを愛せるか、
それらの業界で「私」を保つことができるのか、
まだその自信はない。