哲学者の梅原猛さんが亡くなった。
私の中では、
梅原猛さん=『隠された十字架』=山岸涼子さんの『日出処天子』
なのです。
もともと日本史に興味があって史学科に進みました。
でも、
最初はもっと実学よりの進路を考えていたんです。
法学とか、ね。
それは周囲の要望だったから。
でも、ある本を読んで史学科に進む!の一択になりました。
それが『日出処天子』と『隠された十字架』。
どっちも歴史学ではないです。
でもさ、
司馬遼太郎を読んで史学科に来た同級生はたん!といたからね。
彼女彼らが司馬遼太郎の世界にロマンを感じたように、
私には梅原哲学がそういう存在でした。
高校三年生のときの文化祭プログラムの裏表紙を描くとき、
『隠された十字架』にインスピレーションを得たテーマを選びました。
『隠された十字架』のなかでは、
四天王寺の精霊会で舞われる舞楽『蘇莫者』の主人公は厩戸皇子の怨霊。
この蘇莫者の舞人を、
太子孝養の像で用いられる「4本」の柱の構造物のなかで舞わせる構図でした・・・偶数は『隠された十字架』のなかで重要な鍵なのです。
今年はご譲位があり、改元の年であり、
地球規模でも大きな出来事が予定されています。
大きな範囲での変化はその極である最小単位である個人のレベルでも終わりと始まりのサインがわかりやすく示されているな、と思わざるを得ない今日この頃です。
願わくば、
軽やかに、しかし大切に過ごしたいものです。