世間を芸術以外の話題でお騒がせした愛知トリエンナーレ・・・前回の草間彌生仕様のプリウスがいかに平和な表現であるか懐かしい限りです。
芸術とは何か
が、メディアを通じて多くの識者の声を通じて語られており、
左右ともに興味深く拝見、拝聴しております。
Art=人間の為すものは押し並べて、
病の表現である、と私は考えます。
むしろ、
その人の病を具現化できる技量や熱量には敬意しかないです。
その病の表現は、
創作者の意図を超えて、
その表現に触れる人になんらかの影響を及ぼします、ポジティブなものネガティブなもの両方向で。
ひょっとしたら、反応に正負はないのかもしれません。
ただ、何かが起きた、それだけ。
そう言う意味で、様々な反応を人々に引き起こした今回の一連の展示はArtと言えるでしょう。
ホメオパシー的な考えに基づけば、
病同士が類似していて、
外部からもたらされる病の方が受信する側の病よりも強い時、治癒が起きます。
ゆえに、
優れた芸術作品は治癒をもたらす可能性を大いに孕んでいますし、
いかなる表現も誰かを健康にする可能性を持っています。
受信側がそれを快く思うか、はたまたその逆かはその人次第ですが、
引っかかった、なにかが湧き起こった時点でその人にそれについての感受性があることを示しています。
今回の展示については、
芸術監督御本人が政治的に非常にセンシティブな問題を意図的に取り上げていたことを以下の動画からうかがい知ることができます。
17分55秒あたりからが今回の愛知トリエンナーレで問題になった展示についての話題。
2019年4月8日ニコ生、津田大介、東浩紀によるあいちトリエンナーレ2019についての宣伝放送より
ショッキングアート
というジャンルがあり、その展示会場には内容についての警告文が掲示されている、と教えてもらった時に、
今回の展示が自分たちの表現と同等に見る側の反応にも敬意を表しての企画だったのだろうか?
とこの動画を見て思わずにはいられませんでした。