ありがたいことに、秋の展示シーズンを迎えて、職場は慌ただしい。
マットが急激に減る。
数点の大作が持ち込まれると一気に。
お客さんの動向は近年読めなくなって来ていて、
なかなか難しい。
微妙な差ながら、マット色の流行もあるもよう。
これは、我々おすすめする側の感覚もあるかもしれない。
仕事の帰りに、こちら↓に立ち寄る。
ラ・パルティ二人展
力作揃いだった。
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苦手分野と思いつつも、意外とあっているね、と言われてしまういまの仕事。
ストレスを全く感じないけれども、
物質レベルの疲労は必然のこと。
帰宅して、感覚を休ませるために・・・これ↓。
そろそろ温帯のお酒が美味しくなって来たな。
スイッチをオフのほうに押す。
そういうもの。
蛇足・・・
伊勢で「大々神楽」をあげるのが人々の夢でした、的なことがこの缶にはプリントされている。
この絵の神楽は雅楽のいちジャンルであるところの舞楽の「陵王」だと思う。
神宮でご祈祷を受けるときに神楽殿にあげてもらうと、
この舞楽と神楽の豊栄舞・・・だったかな?が奉納される。
でも、「大々神楽」っていうと、私のなかではそれらとは別物。
大々神楽は、桑名の増田村周辺に本拠地を置く芸能集団の呼称で、伊勢太神楽ともいう。
各地を回って曲芸を披露する。
そういえば、大学のゼミ教授も、「伊勢太神楽っていうからお伊勢さん関係かとおもったら、桑名に本拠地があったの?」
って言っていた。
教授が調査した滋賀県の史料にときどき名前が出て来ていたんだって。
昔の桑名の地誌(『久波名所図会』)にも、大々神楽がとりあげられている。
安永の立て場での獅子舞の様子。
年末と節分だったか?に、桑名のお寺でもその伝統芸能をみることができる。
地歌「御山獅子」はこの大々神楽の音楽に取材した、と解説があったので聞きにいったことがある・・・実はすごい近所。
でもその共通点はわからなかった。
名人検校と私の耳とは、その能力、芸術性ともにかなりの乖離があるからな。
御山=朝熊山。
伊勢周辺の名所と風俗を歌った名曲。
さて、編者の意図はいずくにかあらん?