つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)卒業生による日々の記録です

行く川の流れのごとし

画題を求めて鴨川へ。

浅くて、大きな石がごろごろあって、でも流れがあるところ。

京都の都の部分とその周辺は高低差が激しいために川の流れが速く、粘土質の細かい土が土地に残らないんだと。

反対に、在住地域は巨大な川がゆったりと流れ、そのおかげで土地の生産力が高くて戦国時代には天下取りに名乗りを上げる武将が多く産まれた。

園芸家目線でいうと、京都の在来の土では芝生がうまく育たないのだそう。

土に含まれる栄養が少ない傾向にあるんだってさ。

これは京都の椿愛好家さんから聞いた話。

 

4月は糺の森の御手洗川を取材した。

そのときに一緒に鴨川(賀茂川)、高野川も取材しようと思っていたけれども、

その日があまりにも暑くて断念していたのだ。

 

この構図、面白いかも・・・何気なく撮った写真がすごく面白い作品に化けたりするんだよね。

 

水の勢いを撮りたくてシャッターをきる。

これは作品にはなりにくいかもね。

 

もうひとつ目的があって出町柳にでかけたのだった。

出町柳は私のホーム。

住まなくなったけれどもそういう気持ち。

そこでこんな本を出しておられる方があると、ツイッターで知った。

「風の駅」さん。

でも、まだどういう経緯でこの本をお出しになったのか、

なぜ、ああいうスタイルのお店なのか、

そもそも「風の駅」とは?(素敵な言葉の組み合わせだと思う)

 

自分の癖で、ちょっとずつ近づいて行く感じでお店へ。

少し、お話し。

本にね、こうやってリボンがかかっている。

色がいろいろあるんです、って教えてくださった。

 

どの色がこの表紙には(自分の好みに)しっくりくるか、真剣に選ぶ。

 

繊細な時間の流れる場所だと思った。

 

自分に欠けている優しさのようなものが、しっとりと息をしている感じ。

 

その後は、手芸をほとんどしない(必要にかられての半襟の付け替え程度)自分がつい入ってしまう手芸店「little clover」さん。

 

小さいスペースに面白いものがいっぱいある。

数年前、サンキャッチャー作りに熱中していたときにはここでちょこちょこチャームを買った。

 

今はあまり作らなくなったけれども、

無印で買った麻のシャツのボタンを付け替えたいので、掘り出し物を探しに。

 

1年以上ぶりかな。

でも、しっかり顔をおぼえていてくださる不思議なご店主。

適度な距離感の保ち方が好き。気楽。

 

出町商店街自体が久しぶりだったのでうれしくなって「てんぐ」さんで天ぷらやらあめいわしやら、

いづもやさんでお豆腐とお得用厚揚げを買って帰った。

 

今は住んではいないから、ややアウェーな感じでthe very Kyoto文化の端っこにいる。

逆も然り。

無理を通して住居を移したところで、

生活の拠点を移したところで、

それはそれだけのことよ。

 

周辺の人間を観察して、また自分の昔を振り返って切実にそう思う。