ひさかたの
ひかりのどけきはるのひに
しづこころなく
はなのちるらむ
作品のタイトルをきめるときに参考にした歌。
正直、タイトルはどうでもええ、と思っていたものの、かといって「untitled」てのも格好つけ過ぎやんか。
なら、見た人の印象を参考に、と思ったのさ。
本人は石を描いているつもりだが、
見た人は「光」だという。
本人が「光をかくぜ!」と思っているのなら、ストレートにそうタイトルをつけるところだが、
ちょいずれているからど真ん中のタイトルは気持ち悪い。
で、「光」を表す言葉を探したの。
光の枕詞をね。
色々あったけれども、マニアックすぎるのもどうかと思って「ひさかたの」ってした。
上記の紀友則の歌は一番最初くらいに習う和歌で、知名度は抜群だと。
そしたらさ、
わからん、知らんってね。
私はそんなに真面目な学生じゃなかったけど、
この歌はよくおぼえてるよ。
なーんとも当たり障りがなくって(どろどろ恋歌じゃない、ところとかね)、
美しい。
枕詞もお勉強できる。
しづ心もなんもなく、花を散らす犬子。
離れて住む弟がその作品をみて、
「ねーちゃん、紀友則が好きなの?」て。
いや、
「光」を直接的に表現したくなくて、でもよく分かりそうな言葉をえらんだんだよ、と言ったら納得してた。
ついでに、でも「そんな歌はしらん」って言われるんだよ、と言うと、「まじでか!?」ってなってた。
ちなみに、弟もそんなに真面目な学生ではなかった。
なんだ?
今は和歌を習わないのか?
それとももっと他の和歌を習うのか?