目下、地歌の方では「船の夢」と「高麗の春」を練習中です。
雅楽の方は雙調の「入破」「柳花苑」。
楽譜に書いてある日付によると、
「船の夢」は10年前、
「高麗の春」は15年前に習ったようです・・・当時はまだ譜本をもらった時に日付を入れていました。
改めて、
どっちも難しい。
習った当時はちゃんとできていなかったと思います。
弾くのはできても歌えていなかったと思います・・・すごく難しいもの。
15年前はまだ学生で、師匠試験に受かったばかりの頃。
「おこと」を始めて4年くらい。
周囲に「おこと」を習ったことのある人がいなかったので業界のこともわからず、
ただ、目の前の課題に取り組むのみ。
好きも嫌いもわからない、そんな状態が10年くらい続いて、
ようやく「良さ」がわかるようになってきました。
雅楽は音も聞いたことがないまま始めて(実はよく聞いていた音だったけれども「雅楽」の音とは認識していなかったのだが)、
確かに好きではあったけれども、
例えば、
雙調の「北庭楽」の面白さとか、
一番有名な曲である「越殿楽」の「変さ」とかがわかるようになったのは雅楽を始めて10年経ったごく最近のこと。
なかなかすぐには何かは得られないのがこの業界かもしれない。
とりあえず、「嫌い」でなければしばらく続けてみるのも手だと思うのだけれど、
今のご時世、
そんなのんびりもしていられないらしい。
そんな話をしながら、
今日も恒例の合奏練習会。
黄鐘調:鳥急、拾翠楽、平蠻楽、青海波、越殿楽、西王楽破、千秋楽
雙調:北庭楽
同じ盤渉調→黄鐘調の移調でも「青海波」はそれぞれに面白いのに、
盤渉調→黄鐘調の「千秋楽」は微妙・・・
6日前までは吹いている時に暑くてたまらなかったのに、
今日はいきなり快適ないつもの場所での時間でした。