久しぶりに読みました。
最初に読んだのは中高生のころです。
その時は友人に借りて読んだので大学の時に自分用を購入。
当時は絵柄の細かさや世界観に惹かれてファンでしたが、改めて読むと深く納得する言葉がたくさんあります。
舞台設定はファンタジーなのですが、
内容は人間とは?を暗喩するもの、とわたしは理解しています。
そしてそれは今の私にクリティカルヒット。
主要キャラクターである
黒呪術師・カイルのおじいさんの言葉に次の
「人間にはもともと魔力はない それを持つ生き物を操って魔力を得る その生き物が使い魔じゃ」
(電子版『辺境警備』2)
人の可能性を否定するつもりはありませんが、
即座に手に入る結果が目の前に現れたら、それは魔術。
魔術は対価をその使い手に求めるもの。
「闇を知らぬ人間を決して信用するでない 世の暗黒から顔を背け 心の闇を直視せぬ者には 闇を乗り越えることもできぬのじゃ」
(電子版『辺境警備』6)
こちらもメインキャラクターの一人・神官さんの言葉
「純粋な善も純粋な悪もすでに滅び 今は人の心の中に混じり合っているのです 夜ごと変わる月のように・・・」
(電子版『辺境警備』3)
闇と光は表裏一体。
どちらかだけを選択し続けても限界がある。
それらはどちらかのみで存在するのではなく、混じり合って存在する。
Year4の今だから響く。