つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)現役生の日記です

春重ね

明治新曲、地歌手事物、四季物

作詞:三井家後室

作曲:古川瀧斎

筝手付け:山口巌

三絃二上り→三下り

筝平調子→中空調子

 

富士の根の 雪も流石に春の色 見せて霞める朝ぼらけ 桜咲くかたは何処か白浪の 寄する岸辺の水匂いつつ 

昨日今日いつしか夏にならの葉の 風に落ちくる一声は まだはずかしの森蔭に 忍ぶも嬉し足引の 山時鳥鳴き捨てて 何方の空も短夜の

(手事)

隈なく照らす月かげに 君が調ぶる爪琴の 音に通い来る松虫の 声も哀れに秋更けて 

まだき時雨の雲と雲 行き合う空の年波に 尽きぬ流れの龍田川 愛でし紅葉の世の憂きを 知らで今年も送り来て 重ぬる千代の春ぞ迎えん

 

********

三絃がの第一絃=神仙です。

筝も神仙スタートの平調子→中空調子。

 

この調絃の曲は難しめな印象があります。

そしてこの曲は実際に難しいです。

 

特に筝で歌うのはとても難しくてなかなか仕上がりません。

 

手事も三絃、筝ともに難しくてそれだけに取り組み甲斐はあります。

 

「まあ、玄人の曲やな」

 

と、先生。

 

歌詞自体は四季を歌い込み、色っぽさはありつつもお上品な感じです。