今更ながら、
何故、
茶道が戦国武将に重んじられたかが、身に沁みる日々です。
私が経験した茶道の世界は、
一見、
とても厳しくて無情。
でも、
無秩序のなかで秩序を見出すにはとてもよくまとめられた世界観なのだな、
とこのごろ思います。
自分の次にこの場所、道具を使う誰かのことを考えて動く
前例があるならそれを参考にする
物事には理由がある。
それを考えれば行動の指針は自ずと定まる。
私はそう思っていたし、
周囲にはそういう人が多かったから、あえてそんなことを考える必要はなかった。
今の時代は優しいね。
言われているうちが花。
「お稽古をお休みください」
は、その稽古場からの退場通告で、
「お稽古をおやめください」
は、その業界からの退場通告です。
と教えられました。
どっちにしても稽古は続けられないわね。
言ってもらっただけ幸運だと、今は思う・・・それを言った人は業界ではクッソ「いけず」な職人って評判だったけど、
作品の完成度は高かったし、
実は親切な人だったのかな、と。