こちらの続きです。
その老女はその時点で誰かと電話をしています。
少し状況を確認すると、
彼女は私同様に日本に向かうために乗り継ぎでダラスにやってきたこと
わたしが乗るはずだった飛行機に搭乗予定で、
その飛行機は出発してしまった
がわかりました。
「耳が遠いから電話で私のかわりに話してほしい」
と電話の向こうが誰なのかもわからないままにスマホを渡される私。
電話の向こうで話しているのが航空会社の日本人スタッフであることはすぐに判明し、
老女となかなか話が通じなくて困っている、とそのスタッフさん。
自分はたまたまその老女と居合わせ、同じ飛行機に乗り損ねたことを伝え、
そのスタッフさんと老女の通訳(?)をする成り行きに。
老女が次に搭乗できる飛行機の時間(翌日の朝)
預け入れた荷物について
振替便の手続き
を伝えると、
老女に新たな不安と選択肢が生じます。
どこで一晩過ごしたら良いのか
やはり一旦アメリカでの自宅に帰ろうか
日本で自分を迎えに来る親類に連絡しなければ
などなど・・・
混乱は理解できます。
でも、
まずはどうするか決めなければ先に進むことができません。
「まずはどうするか決めましょう。
明日の便で日本に行きますか?
一旦、ご自宅に帰りますか?
それとも別の選択肢をお持ちですか?」
老女の答えは「日本に行く」でした。
やりとりを進める中でふと、
Classの最後に、次週のテーマとして伝えられた「Care Taker」というキイワードが目の前に現れたような感じがしました。
・・・今、私は必要以上にお世話をしていないか?(実際、している。なんせ自分と老女は同じ状況なのに自分のことを置いておいて彼女の世話を焼いていたのだから。)
・・・それはなぜ?
そんなことを考えながら、老女の意向を電話の向こうの職員さんに伝えた時点で、
彼女が奇跡の質問をしてくれました。
続きます。