長年生きていると、
人を送り出す機会にも当然、出会います。
身内だけではなく、知人レベルでも起きてくること。
世界を拒絶していた頃、
私は死が怖くなかった。
むしろ望んでいた。
怖かったのは病苦の方。
不都合だから。
それがちょっとずつ変わってきたのは、
人の死を素直に悲しいと思えるようになったのは、
今日のお通夜で出かけた場所に関わる人たちのおかげかもしれない。
世間的にはちょっと特殊な空間にある人たちなのだけれども、
一言で「人間らしい」。
楽しいことを素直に楽しいと言い、
悲しいことを全力で悲しむ。
そういうことができるのって、素晴らしい能力だと思う。
変に取り繕ったり、
いい人ぶるわけではなくて、
真の意味で誠実。
だから私は安心してそこに居られるのだろうな。
儀式が終わったら、雨。
涙雨やね。