コッチ、いわゆるスピ業界にいて不思議に思った、
「何故、龍、龍、みんな言わはるのん?」
筝は龍に見立てられて各部位に名前がついている・・・龍舌、龍額、龍角、龍腹、龍尾などなど。
中国の古典によると筝は酒に酔った状態で嬲ってはならない、と言われている。
なぜなら筝は聖なる楽器だから=楽器を聖なる獣である龍と重ねる。
でも、聖獣は龍だけではないはず。
笙は鳳笙とも呼ばれ、楽器の形は鳳凰が羽を畳んだ姿と言われる。
私は笙吹きなので鳳凰びいきでもあるのだ。
他にも麒麟もいるし、玄武だって白虎だっている。
そこで昔々に購入したこちらを引っ張り出してきた↓
日本中世史研究の超・有名人。
絵画史料の分析で多くの新しい視点を提供した方、と私は理解している。
改めて読んでみて、
「何故、龍か?」
の問いに対する答えを導くにあたっての多くのヒントを得ました。
大陸文化
仏教
日本古来の自然観
これらが混淆されて日本的な龍のキャラクターが形成されていく過程がわかりやすく述べられていた。
日本古来の考えでは蛇を龍と見立てる特徴あり、とのことなので龍を見たと思っても蛇を見ていたりして、ね。
そして時代が下がるとナマズになっちゃう龍なのでした。
こっちも好き↓
冒頭の問いへの明確な答えを得たかと言うと、もうちょっと自分の考えを進める余地がある感じ。