つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)卒業生による日々の記録です

ORGANON APHORISM §273、 §274

このブログのアクセス解析を見ていると、そんなに記事数が多くないにも関わらずホメオパシーカテゴリへのご訪問が多いです。

 

BBSH復学以降はEnergy-Consciousness Healingネタが多い=そっちに使う時間が多く、ホメオパシーネタをあげる機会は少なく、ホメオパシーからこのブログに辿り着かれた方には少々、申し訳ない気持ちがあります。

 

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私は、BBSHJ撤退後にかつての同級生たちが困難や痛みを乗り越えて学びを進めているのに触発されてホメオパシースクールに入学しました。

休学中にホメオパシー、とりわけ原理書である『オルガノン』を読むことでホメオパシー的発想に触れたことは非常に大きな経験だった、と今はわかります。

BBSHで取り扱う話題への多角的理解の助けになているからです。

 

これからは少しずつ、オルガノンの一節を紹介していこうかと、考えているところです・・・が私に類似のレメディー像は「アイデアはあるけど実行しない」タイプなのでどうなるかは不明。

 

さてこの『オルガノン』、

はじめは正直に言ってなかなかとっつきにくいです。

 

ハーネマンの「ねちっこさ」全開、というか。

 

でもその「ねちっこさ」がホメオパシーを療法として確立させたのだとも、『オルガノン』を読むたびに思います。

 

オルガノン』の§288にはおそらくEnergy Healingと思われるものへの言及があります。

今回はそこではなく、レメディーの単一投与についての部分を。

オルガノン』の英語版はネットで公開されています。

元がドイツ語で、それを英語にするとどうしても下記のようなだらーーーーっとした英文になるらしいです。

翻訳は拙者・・・ゆえに怪しいところも多数。

日本語訳も出版されていますのでもっと読みたい方はそちらをどうぞ。

 

 

 肝心な部分は6版改定版よりこちら↑の方が読みやすいです。

 

今回は有名な§273、§274から。

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 ORGANON APHORISM §273

In no case under treatment is it necessary and THEREFORE NOT PERMISSIBLE to administer to a patient more than ONE SINGLE, SIMPLE MEDICINAL substance at one time. It is inconceivable how the slightest doubt could exist as to whether it was more consistent with nature and more rational to prescribe a SINGLE, SIMPLE ( 159 ) medicine at one time in a disease or a mixture of several differently acting drugs. It is absolutely not allowed in homeopathy, the one true, simple and natural art of healing, to give the patient AT ONE TIME two different medicinal substances.

 単一の、単独よりも多くの治療的物質を一度に患者に対して投与することが必要とされたり許される場合は全く存在しない。病に対して一度に単一の単独の治療的物質を処方するのか、数種類の異なった作用をする物をの混合物を与えるのか、どちらがより自然と一致し、道理を弁えているかどうかについてのほんのわずかな疑いもありえない。唯一の真実であり、純粋で自然な治療技術であるホメオパシーにおいて、患者に対し、一度に2種類の異なった治療的物質を与えることは全く許されることではない。

 

 ORGANON APHORISM §274

As the true physician finds in simple medicines, administered singly and uncombined, all that he can possibly desire (artificial disease-forces which are able by homeopathic power completely to overpower, extinguish, and permanently cure natural diseases), he will, mindful of the wise maxim that "it is wrong to attempt to employ complex means when simple means suffice," never think of giving as a remedy any but a single, simple medicinal substance; for these reasons also, because even though the simple medicines were THOROUGHLY PROVED with respect to their pure peculiar effects on the unimpaired healthy state of man, it is yet impossible to foresee HOW two and more medicinal substances might, when compounded, hinder and alter each other's actions on the human body; and because, on the other hand, a simple medicinal substance when used in diseases, the totality of whose symptoms is accurately known, renders efficient aid by itself alone, if it be homeopathically selected; and supposing the worst case to happen, that it was not chosen in strict conformity to similarity of symptoms, and therefore does no good, it is yet so far useful that it promotes our knowledge of therapeutic agents, because, by the new symptoms excited by it in such a case, those symptoms which this medicinal substance had already shown in experiments, on the healthy human body are confirmed, an advantage that is lost by the employment of all compound remedies. ( 160 )

 真の医師は単一で混合なしに処方された単独の治療物質に可能な限りの全て、つまり類似的な力によって完全に圧倒され、消し去られ、永久的に自然の病を治癒することができる人口の病の力を見出すので、「単一の方法で十分な場合に混合の方法を採用することが間違った試みである」と十分に知って、一つ以外のレメディーを与えようとは決して考えないだろう。

その理由は、

単一単独の治療物質はその純粋で特徴的な作用に対する敬意を払いつつ健康な人間をもってプルービングされているが、2つかそれ以上の治療物質がどのように人体へのそれぞれの作用を妨げたり変化させたりするかを予測すること全く不可能であるため。

ホメオパシー的に選択されるならば、症状の総体が正確に理解された単一の治療物質は完全に、そしてそれ自身ひとつで、病においては助けとなる。しかし最悪の場合、それは症状の類似性との一致において完全に、適切に選ばれることができない場合であり、したがって全く治療物質が助けにならなかった場合は、そうであっても我々のレメディーの知識を深めるには有益である。そのような場合で治療物質によって引き起こされた新しい悪化の結果として、それらの症状はこの物質がすでにプルービングが健康な人体で示した症状を確証するのである。混合した手段が使われた時にそのような知識は全く得ることができないからである。

 

〜Organon of the Medical Art 6th eddition

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この部分を根拠に、当時かかっていた「元・ホメオパス」(その人がそう言ったのでそれ以上でも以下でもなくこう表現しておく)に多剤投与についての疑問を述べたら普通にブチ切れてセッションルームから靴音も高らかに退去したので、このセクションの用法用量の選択は慎重になさってくださいね。