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楽器ネタが続きます。
今日は月に1回のお稽古日です・・・今日のは筝と三絃ね。
去年の今頃に、毎年恒例の定期演奏会に出て以来、舞台に上がっておりません。
師匠になってからほぼ毎回出演していた初夏に開催される古典伝承のための演奏会や、
今年の定期演奏会は、昨今の状況では開催することができないのです。
私はそれがちょうどよかった、と思っています。
長年の疲労の蓄積に加えて、家の中の問題に首を突っ込みすぎたために自爆した結果、
なかなか楽器に向かう余裕を持てず、
この状態では新しい曲を学ぶことは難しかったね。
「楽器の音や声を出すことは良いお祓いになるのでなるべく音は鳴らしたほうがいいよ〜」
と、教えてもらってはいるものの、
一時期はラジオやテレビから流れるちょっとした音楽さえも苦痛だったから、
自分で演奏となるとハードルが高かったね。
完全に楽器に触らないわけではなく、
相手がいると演奏できるので、合奏練習や稽古には出かけます。
それもやめると永遠にやらなくなりそうだしね。
今日のお稽古では「葵の上」の三絃と筝を弾きました。
三絃では少し、歌った。
謡ものの怨霊系・三下り×低調子は私の大好物です。
「葵の上」の三絃は細かい手がほとんどないので、却って三絃の音が沁みて泣けた。
音が祓ってくれたのかもしれません。
涙を流すのも浄化ですしね。
筝は低平調子は第4絃の強押しが大変なのよ。
そしてこの曲はかけ押し(離れた2本の絃に指を置いて連続する押し手をする)が頻発。
まったりな三絃の手とは対照的に「やること多いわ〜」な筝の手付けです。
三絃は富山清琴師の演奏をどうぞ。
歌の音高が低さMaxなので女性には大変らしい・・・私は声がかなり低いのでその点は全く困らないが。