今週末に宮城道雄氏作曲の「花紅葉」で出演予定だった演奏会は、
結局師匠が出演辞退を決定しました。
本来は昨年に予定されていた演奏会が延期されていたもので、
この度、開催するにあたっては、無観客と出演者のマスク着用での演奏と、楽屋に長居しないために3の絃にテトロンを用いて対応する予定でした。
蛇足かも、と思いつつ付け加えますと、
我々周辺では本番においては全て絹糸の三絃糸を用いることになっています。
もっとも細く切れやすい3の絃は本番前日に掛け、出番直前までお世話が必要。
最新の注意を払ってお世話しても、ちょっとしたことで本番中に激しく伸びたり切れてしまったり。
それでも頑なに絹を用いるのはやはり絹ならではの響きに替えはないからです。
そこをまげてテトロン仕様は異常事態ならではと言えましょう。
あれやこれやの対策をしても、我々社中のなかでワクチン接種をコンプリートしたメンバーは少なく、弟子の安全を優先しての師匠の決断となりました。
そのほかでは毎月お月次際で奏楽させていただいている神社も、今月は楽なし&昇殿祈祷なし。
来月は大祭が控えていおり、さてはてどうなりますやら。
もちろん、神社ではお客様はいらっしゃらなくとも儀式はなさっていますが、
お祭りの時ばかりは神様も賑やかな方が嬉しいんじゃないかな、と思うのです。