一昨年、昨年は開催されなかった所属会の定期演奏会は明日開催です。
会場は京都御苑の西側に位置する「府民ホールアルティー」です。
個人的懸念事項は新型コロナではなく、
「京都マラソン」とお天気=雨予報です。
京都マラソンで大規模な交通規制が敷かれます。
これまでの経験ですり抜けられそうではありますが、
当日にならなきゃわかりません!
箏曲三絃に関しては、洋装での演奏も珍しくはないところ、
私の所属会は古典の伝承を目的としていることと、
師匠も社中メンバーも古典曲好きとあっては、
師匠の柔軟性ゆえに細かいことはすっ飛ばすことはできても、舞台=和装。
というわけで、
この定期演奏会のユニフォーム・黒留袖を引っ張り出します。
所属会の演奏会は「黒留袖の比翼を隠した状態」が制服です。
以前にも書いたかもしれませんが、
これは「着だおれ」とまで言われる京都において、
演奏を披露する以前に、
着物を披露することになっては本末転倒、
との演奏会主催者の意図により、
「黒留袖の比翼を隠した状態」が制服になったとかならなかったとか。
所属したばかりの頃は母が嫁入り時の袷の留袖を借りていましたが、
大概、暑い(袷のうえに比翼)ばかりでしたので、
単で比翼を外したものを作りました。
真冬でも単!
もちろん長襦袢も単!
でも、舞台上は半襟と帯周辺は袷。
昨日のうちに半襟を付け替え、
今日のお昼に三絃の糸を準備・・・最も細い3の絃は演奏会前日に掛け、
当日の調律にしたまま会場に向かいます。
「演奏会」もいろいろありまして、
私が出演する多くは、
1曲だけの演目に大勢の仲間と出るものが多く、
わりとリラックスして弾いています。
師匠レベルになると「今晩の晩ごはん」を演奏中に考えたりしているらしい・・・おことの先生って忙しいの。
さすがにその境地には達していませんが、
習いかけのころのようにたった1曲出演の端っこに座っていても、
演奏会の後には必ず頭痛と皮膚炎症を爆発させて寝込むことはもうありません。
しぶとく仕上がったものです。
明日の演目は「宇治めぐり」。
おめでたい歌詞です。