ふらり、と多度大社さんへお参り。
今年は「ふらり寺社参詣」が増えそうな匂いが漂っております。
お祀りされているのは、
本宮:天津彦根命(あまつひこねのみこと)
別宮:天目一箇命(あめのまひとつのみこと)
別宮の神様の別称一目連(いちもくれん)とどこかで読んだ記憶がある。
天目一箇命は本宮にお祀りされている天津彦根命の御子神で、製鉄を司るとも。
このあたりは江戸時代(あるいはもっと前から?)より鋳物業が盛んであるがゆえに、
この神さまへの崇敬も厚かったと想像される。
この天目一箇命は興味深いご神威があって、
天候を司るご性質から、
この神様がお出ましになるときには突風が吹く、とか激しい雷雨があるとか。
それこそ江戸期の地誌には(出典忘れ)、
「この突風は天目一箇命のお出ましの御兆だ」
とか言ったのだそうな。
そのご神威により、別宮には御扉を設けない特殊なつくりを継承しておられるとのこと。
「御扉開扉」「御扉閉扉」が神社の祭典での結構大きなイベント(・・・言い方)で、
その間は神職の警蹕が響き、
参列者はこの間は起立低頭が一般的なお作法であるところ、
そもそもその御扉がないことの特殊性よ。
↓こちらが天目一箇命をお祭りする別宮。
湧水豊かな立地で滝がそこここにあります。
滝の下流は御手洗場。
この日は境内にはお猿さんがあちこちに見られました。
この付近は近年とりわけ開発が激しく、
お猿さんたちも何かと困っておられるのだろう、とは想像します。