2月中頃から月に2回ほど、釜をかけることにしました。
以前は稽古場へ出向いて、あるいは先生のお宅にお邪魔して、
言葉通りに細々とお茶を続けてきました。
しかしここ数年は完全にお稽古はお休み状態。
色々あってお茶の世界に嫌悪感をばっちりおぼえた時期もありましたが、
四季折々、なんやかんや言いながら通った稽古場でのやりとりが懐かしく、
「できる範囲で、無理をせず」をモットーに。
稽古場に行く立場の時は、
先生方が全てを準備してくださった状態のところにお邪魔します。
それが自宅で、となると、
掛け物にはじまり何から何まで自分で組み立てていくことになり、
この過程が想像以上に楽しいと知りました。
道具も知識も求めればキリがありません。
かといって向上をあきらめたわけではないのですが、
たとえば今年のように季節の進みがはやい年ですと茶花をどうするか、
と庭で立ち尽くし、その状況でも飾ることのできるものはないかと考えを巡らせる、
今できることのなかで精一杯工夫する、
その時間を楽しんでいるのかもしれません。