つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)卒業生による日々の記録です

聖なるものとの距離感

筝(そう)という楽器、

いわゆるお琴は「磯に横たわる龍」と見立て、

各部位に名称をつけている。

 

龍角、龍舌、龍額、龍腹

 

などなど。

 

その理由は、

 

「筝=聖なる生き物の名を冠した楽器を奏でるにあたっては心せよ。」

 

とのメッセージが込められている。

 

筝以外の聖なる生き物の名を冠した楽器といえば、

 

笙=鳳笙。

長短ある17本の竹が美しいバランスで円を描きつつ垂直に並ぶ様子は、

慎ましやかな先人たちをして鳳凰が羽根をつぼめて休息している様子を想起せしめた。

 

龍笛はその名の通り、「人の子が感知することは畏れ多い」とは知りながら、

それでもその声はいかばかりかと、未だ聞かずのその音を追求する奏者の様子が立ち上る。

 

これら楽器の名称の由来を辿るとき、古代における「聖なるもの」と「私」との距離感を垣間見る。

 

そして、この距離感が私には心地よい。