つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)卒業生による日々の記録です

報われる一言

結婚式シーズンでございます。

ジューン・ブライドという言葉もございますが、

神前式はやはり、気候の良い時期がハイシーズンです。

 

春は4、5月、

秋は10、11月が結婚式の多い時期です。

 

土日に休みを取るのがいまよりも難しかった去年までに比べて結婚式奏楽の機会がぐっと増えております。

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先日の式の前に巫女さんと話す時間がありました。

普段は挨拶を交わすくらいの余裕しかありませんのでこれはレア。

 

いつも結婚式の奏楽でお邪魔している神社では、

式次第の中に神楽が含まれています。

 

神楽では我々伶人の各々が、歌を歌い、神楽笛、太鼓を演奏し、

巫女さんが舞を舞います。

 

舞がメインですので、いかに巫女さんたちが舞いやすいように歌い、演奏するかが念頭にあります。

いつも式の前には神楽のリハーサルをして、巫女さんが心地よく舞える拍であるかを確認しています。

 

その日の雑談で巫女さんの方から、

 

今日のメンバー構成が一番舞いやすい

 

と言ってもらえました。

他の巫女さんたちもそう言っている、とも。

 

神楽の歌の音程は男性用に作られています。

男性が楽に歌える音程も、

女性にとっては非常な高音域であったりします。

そしてその逆もあります。

 

加えて、女性は男性の半分しか肺活量がないので、

神楽で男性のような音量を出すことは無理な話です。

 

いくら音程と拍子を丁寧にしても、

音量が男性のそれに劣るから、という理由だけで、

どう考えても音も拍もぐしゃぐしゃな歌い手の方を選ばれたこともあります。

 

それはクライアントの考え方なので仕方がないのですが、

そういう、男性の体に生まれ変わらなければ太刀打ちできないような理由であれこれ言われることに対して理不尽さを感じたことがあります・・・トラウマレベルでね。

 

じゃあ、もともと男性のものであった雅楽なんてやるなよ、って話でもあるので飲み込んできましたとも。

 

だから、

現場を共有している巫女さんから、

舞いやすい

と言ってもらうことはとても嬉しくて、ね。