つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)現役生の日記です

箏曲三絃(京地歌)部

花紅葉、その後

今週末に宮城道雄氏作曲の「花紅葉」で出演予定だった演奏会は、 結局師匠が出演辞退を決定しました。 本来は昨年に予定されていた演奏会が延期されていたもので、 この度、開催するにあたっては、無観客と出演者のマスク着用での演奏と、楽屋に長居しないた…

磯の春

作曲:三絃、筝ともに幾山検校 作歌:惺園煌鳳 菊岡検校とも 調絃:三絃 本調子→二上り、筝 半雲井調子→平調子 琴の音に七年過ぎし夜の雨 軒より落つる面白さ 知らで悔しと唐土の 人の言いけん言の葉を 思い出ずればうべなれや 月雪花の移り香に 浅く染まめ…

花紅葉

宮城道雄 作曲 桜居女 作詞 昭和2年(1927)作曲 三絃:二上り→三下り 筝:平調子→中空調子 歌詞: さくらさくら 都の花はあでやかに 山の緑に まじりては その色さらに麗しく 弥生に匂う花こそは さながら人の盛りなれ 花を見る日は短かきも 風に 従い雪と…

17絃はいいぞ

ここ1年は個人的な事情と新型コロナウイルス感染拡大に伴う演奏会軒並み自粛状態で箏曲三絃から少し離れておりましたが、ぼちぼち復活。 弾きたくないわけではないのに弾けない状態はなかなかきつかったです・・・この様子が永遠に続くのではないか、そうこ…

謡ものはものぐさ向き

去年からの持ち越し宿題「善知鳥(うとう)」に取り組んでおります。 お能に取材した作品にあるあるの、三絃:三下り、筝:低平調子。 絃を替えるのは面倒、でも絹の絃を使いたいので、普段から全体的に半音下げて=糸への負担を下げて弾いているくらいなの…

取り戻していく

昨年の今頃に勃発した家庭内での事件に対応した結果、心身ともに疲弊を極めて堕ちに墜ちておりました・・・通り抜けたからようやく書く気になったのよ。 その出来事が心身疲弊の全ての原因だったのではなく、 長年の疲労の全てが噴出する契機だった模様。 BB…

葵の上雑感

BBSH日本校に関する記事はこちらをご覧ください↓ tsubakidoh.hatenablog.com 楽器ネタが続きます。 今日は月に1回のお稽古日です・・・今日のは筝と三絃ね。 去年の今頃に、毎年恒例の定期演奏会に出て以来、舞台に上がっておりません。 師匠になってからほ…

コロナ禍での演奏活動

こちらでも書きましたが、実は、地味に音楽活動をしており、 昨今の状況下では物理的にも精神的にも今までにない状態を経験しております。 そんななか、少し前に私の活動に対する公的支援への申請が認められました。 申請時に必要な主だったものは、 音楽で…

新しい空間で

私は一応、和楽器諸々の演奏家です。 筝、三絃は舞台での演奏のほか、今はお休み状態ですがお弟子さんがお稽古に来てくださっていたこともあります。 雅楽楽器に関しては、神社の儀式での奏楽を主に活動しています。 どちらの活動も、この新型コロナウイルス…

夕辺の雲(秘曲)

作曲:光崎検校 三絃:二上り 一、憂しと見るも月の影、嬉しと見るも月の影、薄雲のたなびきて、心の色ぞほのめく 一、ゆかり嬉しき面影、ひきとめし袖の香、忘れられぬ情けに哀れを知るもことわり 一、逢う毎に時雨して、深く染むる紅葉ふき散らす山風、心…

時限

久しぶりに地歌の稽古に出かけました・・・ので今回は趣味世界の暴走記事です。 訳あって地歌史上初くらいの練習のしなさっぷりを引っさげての稽古です。 自分の年齢と師匠の年齢を考えると習う曲は自然と厳選されてきます。 師匠の系統で伝承されている弾き…

もどり道

BBSHに復学して以降、ホメオパシーに使う時間は当然に減りました。 ホメオパシースクールの時も実習として無料でセッションを行う必要がありましたが、 そのときはクライアントさんを探すのに大変苦労した覚えがあります。 それがうってかわって、ヒーリング…

武漢肺炎の影響

毎年恒例の古典伝承のための演奏会は、 今年も5月に予定されていましたが昨今の事情により開催未定に。 演奏会で締め切った場所に不特定多数の人が集まるのはもちろん、 その練習=下合わせでも多くの人が狭い空間に集まります。 もちろん、下合わせも含めて…

シュッ

毎年恒例の所属会定期演奏会に友人たちが聴きにきてくれました。 前日にJoyのワークショップにともに参加していて、 神戸からなら京都は近いよね、ってことでわざわざ・・・いうてもそんなに近くないですよ。それに貴重な関西滞在の友人もいて、そんななかわ…

定期演奏会2020

箏曲三絃で所属している団体主催の定期演奏会が2月23日に予定されており、 今年も無事に参加することができます。 元々この演奏会は、 「さむーい(比較的ヒマな)時期に皆んなでおさらい会、しようぜ!」 から始まっています。 そして、今年で117回目。 団…

勉強会

先週に組歌演奏会が終わったところですが、本日は社中の勉強会でした。 「12月15日、勉強会やしな」 「先生、すると、組歌演奏会の翌週ですね。」 「!そうやん!」 懐かしの三味線バラバラ事件。 例年ですと「正月事始め」の時期ですが、 本年は事情により…

久しぶりに演奏会

久しぶりの演奏会が終わりました。 演奏会と言ってもいろいろありまして、 今回のは所属会のメンバーとして出演するもので1曲しか弾きません・・・大体の演奏会は1曲だけ出演です。 三味線組歌という、 三味線音楽の中でもかなり古い部類の曲を集めた、渋さ…

2つの事前準備

演奏会前の下合せが始まっております。 久しぶりの演奏会で下合せの決まりごとを忘れたまま出かけるところでしたよ・・・タイムテーブルはあてにならない(開始予定時間よりも早く始まる恐怖よ)、譜面台は持参、など。 下合せのあとの別件での所用までの時…

新しい関係

BBSHに復学後は演奏会出演を控えていました。 所属会の演奏会にはある程度、出ておかなければならない、 という暗黙の了解があるようです。 主に、 初夏の伝承を目的とした鑑賞会と、 2月にある定期演奏会、 3年に一回、主催が回ってくる演奏会。 当然、演奏…

雅楽と地歌(light ver.)

恒例の合奏練習会でした。 先月は急に決まった身内の目の手術に伴う入院でお休みになったので久しぶりです。 Year4になる頃から始まった体調の「ちょいワル」状態が最近は改善されてきて、 そうなると吹くのが断然、楽しい。 ちょっとした体調の悪さは楽器の…

両刀どころか・・・

所謂、「お琴」をやっていると何種類かの楽器を同時進行で習うのは普通のことです。 ほとんどの人は筝、三絃を弾きます。 17絃がそれらに加わる場合もあるし、 更に胡弓も。 古曲は三絃で作曲されていることが多いので、 まず三絃で歌を入れてから筝に取り組…

つつじ

作曲者:佐山検校 作詞者:不明 調絃:三絃本調子→二上り→三下り、筝半雲井調子→平調子→中空調子 さなきだにはるかぜゆかし、み吉野の里に流るる桜川、花とは見えし谷々の、雪こそ見ゆれ、紅しおる八重紫や濃い紫。 由縁の水の吉野川、朧の月の隙々に、せめ…

待つにござれ

作曲:柳川検校 作詞:不明 三味線組歌・柳川流派手組 調絃:本調子 (一歌) 待つにござりた、愛しの君やノ、今夜ござらざ、焦がれ死のン (二歌) とても縁なき、イヨの仲ならノ、などや初めに、辛からでン (三歌) 月は更科、紅葉は立田ン、ン花は御吉野…

伝承者としてあるまじき

花冷えのなか奏楽でお邪魔した神社の桜は、 例年になくゆったりと咲き進んでいてくれました。 ヤマザクラ系で花も大きい上に八重系なので、 見頃がソメイヨシノよりもずっと短いのです。自分が箏やら三絃やら、笙を吹き篳篥を手にする機会が多いので、 小さ…

糸ものの力

私の仕事の一つは音楽です。 京地歌の人としては、 筝、三絃、17絃を演奏し、歌います。 奇特な方がいらっしゃって、かれこれ10年近く習いに来てくれている方もいらっしゃいます。 雅楽器との出会いはNHK大河ドラマの『太平記』オープニング。 NHK大河ドラマ…

春重ね

明治新曲、地歌手事物、四季物 作詞:三井家後室 作曲:古川瀧斎 筝手付け:山口巌 三絃二上り→三下り 筝平調子→中空調子 富士の根の 雪も流石に春の色 見せて霞める朝ぼらけ 桜咲くかたは何処か白浪の 寄する岸辺の水匂いつつ 昨日今日いつしか夏にならの葉…

黄昏につぶやく

3ヶ月ぶりくらいに師匠(箏曲三絃)のところへ行ってきました。 職場の変化 スクール諸々の課題 家のこと(こちらは物理的にどうこうってことはないのですが精神的にしんどかった) これらでいっぱいいっぱいになってしまい、 自律神経の働きに乱れが生じて…

「ここ1年で一番驚いた」

何回も書いたかも知れませんが、 「さわり」 ってのは、 「物事のほんの一部」 とか、 「最初の方」 って意味じゃないです。 www.bunka.go.jp 三味線には色々と種類がありまして、 義太夫で用いられるそれは大きめな方。 私が普段使っているのは地歌三味線、…

高尾山

地歌: 端歌もの 作詞: 久田水光 作曲: 松浦検校 三: 二上り→ 三下り 筝: 平調子→ 中空調子 名にし負う、その名や四方に高尾山。 実に深き色々の、木々の梢も濃く薄く、色付け初めて艶めかし、徒し心は山中の、妻恋う鹿に鳴き立てられて、少しは恥の初紅…

やりとり

京地歌は他の多くの楽器と同様に、 合奏してナンボ。 そもそも、 雅楽にルーツを持ち、 宮廷行事の衰退後に寺院で細々と伝えられてきた筝を八橋検校が改良を加え、 琉球から伝わった三線を自分たち仕様に変化させた三味線と合奏できるように生田検校が工夫し…