つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)卒業生による日々の記録です。

箏曲三絃(京地歌)部

古典伝承保存の為の地歌・箏曲演奏会 2025年6月28日(土)

あっという間にこちら↓の演奏会のための下合せが始まりました。 tsubakidoh.hatenablog.com 演目: 菜蕗(ふき) 新青柳 邯鄲(かんたん) 秋の曲 桜川 善知鳥(うとう) 宇治巡り 石橋(しゃっきょう) どれも古典曲の超大物。 大抵の演奏会では全曲を演奏…

古典保存の為の地歌・箏曲演奏会 2025年6月28日

会場は、京都府民ホールALTI(アルティ)。 烏丸通沿い、京都御苑駐車場が目の前の便利な立地です。 最寄駅は京都市営地下鉄烏丸線今出川駅。 演目:菜蕗、新青柳、邯鄲、あきの曲、桜川、善知鳥、宇治巡り、石橋 私は新青柳に、三絃で出演します。 新青柳に…

桂男(かつらお)

京手事もの 作詞:三井次郎右衛門高英(後楽園四明居) 作曲:菊岡検校 筝手付:八重崎検校 調絃:三絃本調子→二上り、筝半雲井調子→平調子→半雲井調子→平調子 歌詞: 思う事あればこそ寝ぬ、初雁の夜渡る声も寒からで、空に立つ名や久方の、月にや影を乱す…

三津山

地歌・京風手事もの・謡もの 作詞:5台目三井次郎右衛門高英(後楽園四明居) 作曲:光崎検校 筝手付:八重崎検校 三絃:三下り→本調子→二上り→高三下り→高本調子 箏:半雲井→平調子→中空調子 作詞、作曲、手付は当代きっての名手の手によるもので、名曲、大…

社中勉強会2024

社中勉強会でした。 会場は所属会の所有建物。 まさかのエアコン故障に見舞われつつも、無事終了。 京都は祇園祭山鉾巡行宵々々山で地下鉄は相当に混んでいたそう。 車移動のわたしも、 「ああ、三連休中日でしたね」 と思うくらいには車の多さを感じました…

名取川

村住勾当作曲 三絃:本調子→二上り→三下り 箏:半雲井調子→本調子→中空調子 陸奥の忍部もぢ摺り誰ゆえに 乱れそめにし思いをば せめて暫しは忘れ草の それにはあらで 我が名をば 忘れんことの恥ずかしと 袖にうつしていく道の 一人旅に名は二人連れ 慰みなが…

聖なるものとの距離感

筝(そう)という楽器、 いわゆるお琴は「磯に横たわる龍」と見立て、 各部位に名称をつけている。 龍角、龍舌、龍額、龍腹 などなど。 その理由は、 「筝=聖なる生き物の名を冠した楽器を奏でるにあたっては心せよ。」 とのメッセージが込められている。 …

ヒーリングからの演奏会

早朝のシニアティーチャーによるヒーリング・デモを終えてからの演奏会。 自分は録画係と思っていたので着物を半分着た状態で参加しようかと考えていましたが、 やめておいてよかったです・・・予想外に私がデモのクライアント役だったのです。 主訴は、風邪…

光と闇の交差点

社中勉強会のためにちょっと昔に習った曲をおさらいしています。 そのうちの一曲、「富士太鼓」は、お能に取材した「謡もの」で、 三絃は三下がり、箏は低平調子です・・・大方の曲は高基準なので低調絃は敬遠されがち。 三絃には替手があり、これが加わるこ…

下合わせ待ち時間にて

5月26日に予定されている演奏会の下合わせが始まっています。 演目には個人的に好きな「夏の曲」「笹の露」「楓の花」などが含まれ、 また個人の嗜好を越えて古典の名曲・ど真ん中な構成です。 「夏の曲」の手事と「楓の花」は明治期の松阪春栄の手によるも…

越後獅子

作曲:峰崎勾当 箏手付:八重崎検校(平調子)、市浦検校(雲井調子) 三絃:三下り 箏:平調子または雲井調子 歌詞: 越路潟、お国名物様々なれど田舎訛りの片言まじり、 白うさぎなる言の葉に面白がらしそなこと、直江浦の海人の子が七つか八目鰻まで、 績…

美しいだけじゃ物足りないこともある

毎年この時期は2月の定期演奏会の準備。 大寄せの演奏会なので出演は1曲で持ち時間は13分。 とはいえ、毎年「攻め」な選曲の我が社中の今年の演目は『萩の露』。 tsubakidoh.hatenablog.com 三絃の超絶技巧箇所は時間の都合で演奏しないことになるも、 それ…

至福

京都を離れて以降は長らく月イチに頻度が下がっていた師匠のお稽古。 最近ようやく余裕らしきものがでてきたので月2に回数を増やしてもらいました。 楽器に向かうには、 とくに新しい曲を習うには体力気力の余裕が要ります。 何もしていなければ平常運転、と…

ヒリヒリ

ここ数年は月イチになってしまっている箏、三絃のお稽古のために上洛。 今日は来年2月の定期演奏会用「萩の露」の合奏と「初秋」のおさらい。 習ったばかりの「萩の露」は三絃で歌を入れるのが精一杯で箏まで練習できないまま =箏の動きの予想がつかない状…

萩の露

作曲:幾山検校 箏手付:幾山検校? 作詞:川瀬霞紅園 調絃:三絃本調子→三下り→本調子、箏四上り半雲井→半雲井調子 地歌・京手事物 「笹の露」(合の手同士)「磯千鳥」(散し同士)と打ち合わせ 歌詞: 何時しかも、招く尾花に袖触れ初めて、我から濡れし…

人間の音体験

10年ほど前、ホメオパシー繋がりで購入したものの、 内容が全く頭に入って来なかったために書棚の位置風景を構成するのみにとどまる存在だったこちらの本↓ 音楽の本質と人間の音体験 作者:ルドルフ シュタイナー 未指定 Amazon 自分の生活にライアーが加わる…

伝承

こちらで取り上げた地歌の「善知鳥(うとう)」。 tsubakidoh.hatenablog.com 実は、終戦直後に伝承が絶える寸前だったのだと、 教えていただきました。 この「善知鳥」を伝承していたのは同じく京都の百々原(あるは百原)良雄師で、 京都上派の人間国宝・…

譜面の整理

なんやかんやで箏三絃を始め、なんやかんやで20年を超えると、 譜面の量はなかなかのものになります。 この譜面たちの収納方法の最適解がわからないまま迷走し続け、 今までは、 「古曲・三絃」「古曲・箏」「宮城道雄作品」「坂本勉作品」「正絃社」「その…

演奏者としてはあるある。

雅楽も箏曲三絃も古典曲の場合、 「口ずさめるレベルで誰もが知っている曲」というのは皆無です。 我々の祖父母世代ですと「千鳥の曲」「六段」は多くの方ご存知だったようですが。 www.youtube.com www.youtube.com 「え、でもお正月にどこでも流れている”…

浴衣会

内うちの合奏会のことをそう呼ぶみたい。 私は地歌(いわゆるお琴三味線)を始めたのが大学に入ってからの上に、 私の年齢だと祖母くらいの世代が必須お稽古事として経験してるはずなのに、 不思議なことに身内で経験者が全くいないので 「なんのことだかさ…

古典

かねてから予定されていた演奏会は、 先の日曜日に無事終了いたしました。 着物も片付けてやれやれ、と言ったところです。 本番当日の客席はコロナ禍前とほぼ同じかそれ以上状態で、 一と演目の演者の数はやや少なめ ・・・これはコロナ云々ではなく我が所属…

四季の眺

【作曲】松浦検校 【箏手付け】八重崎検校 【作詞】殿村平右衛門茂済 地歌・京手事物、松浦四つ物(=「宇治巡り」「深夜の月」「四つの民」「四季の眺」)のひとつ 【調絃】三絃:二上り→三下り、箏:平調子→中空調子 【歌詞】 梅の匂いに柳もなびく、春風…

日曜の寺町通

今週末は所属団体主催の演奏会本番が控えておりまして、 ここのところは可能な限り「下合せ」と呼んでいる合奏練習会に出かけていました。 出演演目はこちら。 tsubakidoh.hatenablog.com この曲がトリであることがプログラムが上がってきて判明・・・最後の…

枇杷殿跡にて

BBSH日本校ははやくも3年目に突入いたしました。 すでに1回目のスクーリングは終了しましたが、 2回目のスクーリングから入学、復学することも可能です。 つまり、日本校の今年度の予定ですと、 5月3日(水・祝)まで申し込みが可能です。 今年度のスクール…

楓の花見

5月の演奏会にむけての勉強会のために京都へ。 桜は満開、春休みの日曜日とあって渋滞は覚悟の上で出かけます ・・・京都東をおりてから四宮で3車線が1車線になるポイントがエグかったです。 復路は夕方になる前に帰途につけたので、 名神高速道路に乗ってか…

六段恋慕

作詞:大石うき 作曲:岸野次郎三(本手)、光崎検校(二上り替手) 箏手付:不詳(本手)、浦崎検校(替手) 調絃:三絃本調子、箏平調子 松の枝にはナ雛鶴巣立ち、谷の流れに亀遊ぶ、流れにナ流れに谷の、谷の流れに亀遊ぶ (合いの手) 沖の石とはナ愚か…

いちごのようかん

立春を迎えたかと思っていたら早くも雨水を迎えた今日は、 暦通り暖かく、雨のお恵みのある1日でした。 幸い、演奏会のための移動も雨の影響少なく、 演奏会会場のすぐ近くの「とらや」さんで季節限定の羊羹を頂戴する余裕さえあったわよ。 懸念材料だった京…

演奏会準備はこんなかんじ

一昨年、昨年は開催されなかった所属会の定期演奏会は明日開催です。 会場は京都御苑の西側に位置する「府民ホールアルティー」です。 個人的懸念事項は新型コロナではなく、 「京都マラソン」とお天気=雨予報です。 京都マラソンで大規模な交通規制が敷か…

3年ぶり

毎年恒例で、 基本、出演mustの演奏会は3年ぶりに開催されます。 この会の最初は、 年に1、2回の「みんなで合奏練習会」から始まったようですが、 つづきに続いて119回目。 昨年は直前に新型コロナウイルス変異株の流行に伴い中止になりました。 今回も各演…

正月ことはじめ

今日13日は「正月事始」ですね。 一般的には、この日からお正月の準備を始める日、だそうです。 だから、お歳暮もここまでにできると良いですよね。 私は諸々あって、今日完了しました。 私が身を置いている京地歌業界の習わしなのか、 新型コロナの騒ぎが始…