つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)卒業生による日々の記録です

箏曲三絃(京地歌)部

聖なるものとの距離感

筝(そう)という楽器、 いわゆるお琴は「磯に横たわる龍」と見立て、 各部位に名称をつけている。 龍角、龍舌、龍額、龍腹 などなど。 その理由は、 「筝=聖なる生き物の名を冠した楽器を奏でるにあたっては心せよ。」 とのメッセージが込められている。 …

ヒーリングからの演奏会

早朝のシニアティーチャーによるヒーリング・デモを終えてからの演奏会。 自分は録画係と思っていたので着物を半分着た状態で参加しようかと考えていましたが、 やめておいてよかったです・・・予想外に私がデモのクライアント役だったのです。 主訴は、風邪…

光と闇の交差点

社中勉強会のためにちょっと昔に習った曲をおさらいしています。 そのうちの一曲、「富士太鼓」は、お能に取材した「謡もの」で、 三絃は三下がり、箏は低平調子です・・・大方の曲は高基準なので低調絃は敬遠されがち。 三絃には替手があり、これが加わるこ…

下合わせ待ち時間にて

5月26日に予定されている演奏会の下合わせが始まっています。 演目には個人的に好きな「夏の曲」「笹の露」「楓の花」などが含まれ、 また個人の嗜好を越えて古典の名曲・ど真ん中な構成です。 「夏の曲」の手事と「楓の花」は明治期の松阪春栄の手によるも…

越後獅子

作曲:峰崎勾当 箏手付:八重崎検校(平調子)、市浦検校(雲井調子) 三絃:三下り 箏:平調子または雲井調子 歌詞: 越路潟、お国名物様々なれど田舎訛りの片言まじり、 白うさぎなる言の葉に面白がらしそなこと、直江浦の海人の子が七つか八目鰻まで、 績…

美しいだけじゃ物足りないこともある

毎年この時期は2月の定期演奏会の準備。 大寄せの演奏会なので出演は1曲で持ち時間は13分。 とはいえ、毎年「攻め」な選曲の我が社中の今年の演目は『萩の露』。 tsubakidoh.hatenablog.com 三絃の超絶技巧箇所は時間の都合で演奏しないことになるも、 それ…

至福

京都を離れて以降は長らく月イチに頻度が下がっていた師匠のお稽古。 最近ようやく余裕らしきものがでてきたので月2に回数を増やしてもらいました。 楽器に向かうには、 とくに新しい曲を習うには体力気力の余裕が要ります。 何もしていなければ平常運転、と…

ヒリヒリ

ここ数年は月イチになってしまっている箏、三絃のお稽古のために上洛。 今日は来年2月の定期演奏会用「萩の露」の合奏と「初秋」のおさらい。 習ったばかりの「萩の露」は三絃で歌を入れるのが精一杯で箏まで練習できないまま =箏の動きの予想がつかない状…

萩の露

作曲:幾山検校 箏手付:幾山検校? 作詞:川瀬霞紅園 調絃:三絃本調子→三下り→本調子、箏四上り半雲井→半雲井調子 地歌・京手事物 「笹の露」(合の手同士)「磯千鳥」(散し同士)と打ち合わせ 歌詞: 何時しかも、招く尾花に袖触れ初めて、我から濡れし…

人間の音体験

10年ほど前、ホメオパシー繋がりで購入したものの、 内容が全く頭に入って来なかったために書棚の位置風景を構成するのみにとどまる存在だったこちらの本↓ 音楽の本質と人間の音体験 作者:ルドルフ シュタイナー 未指定 Amazon 自分の生活にライアーが加わる…

伝承

こちらで取り上げた地歌の「善知鳥(うとう)」。 tsubakidoh.hatenablog.com 実は、終戦直後に伝承が絶える寸前だったのだと、 教えていただきました。 この「善知鳥」を伝承していたのは同じく京都の百々原(あるは百原)良雄師で、 京都上派の人間国宝・…

譜面の整理

なんやかんやで箏三絃を始め、なんやかんやで20年を超えると、 譜面の量はなかなかのものになります。 この譜面たちの収納方法の最適解がわからないまま迷走し続け、 今までは、 「古曲・三絃」「古曲・箏」「宮城道雄作品」「坂本勉作品」「正絃社」「その…

演奏者としてはあるある。

雅楽も箏曲三絃も古典曲の場合、 「口ずさめるレベルで誰もが知っている曲」というのは皆無です。 我々の祖父母世代ですと「千鳥の曲」「六段」は多くの方ご存知だったようですが。 www.youtube.com www.youtube.com 「え、でもお正月にどこでも流れている”…

浴衣会

内うちの合奏会のことをそう呼ぶみたい。 私は地歌(いわゆるお琴三味線)を始めたのが大学に入ってからの上に、 私の年齢だと祖母くらいの世代が必須お稽古事として経験してるはずなのに、 不思議なことに身内で経験者が全くいないので 「なんのことだかさ…

古典

かねてから予定されていた演奏会は、 先の日曜日に無事終了いたしました。 着物も片付けてやれやれ、と言ったところです。 本番当日の客席はコロナ禍前とほぼ同じかそれ以上状態で、 一と演目の演者の数はやや少なめ ・・・これはコロナ云々ではなく我が所属…

四季の眺

【作曲】松浦検校 【箏手付け】八重崎検校 【作詞】殿村平右衛門茂済 地歌・京手事物、松浦四つ物(=「宇治巡り」「深夜の月」「四つの民」「四季の眺」)のひとつ 【調絃】三絃:二上り→三下り、箏:平調子→中空調子 【歌詞】 梅の匂いに柳もなびく、春風…

日曜の寺町通

今週末は所属団体主催の演奏会本番が控えておりまして、 ここのところは可能な限り「下合せ」と呼んでいる合奏練習会に出かけていました。 出演演目はこちら。 tsubakidoh.hatenablog.com この曲がトリであることがプログラムが上がってきて判明・・・最後の…

枇杷殿跡にて

BBSH日本校ははやくも3年目に突入いたしました。 すでに1回目のスクーリングは終了しましたが、 2回目のスクーリングから入学、復学することも可能です。 つまり、日本校の今年度の予定ですと、 5月3日(水・祝)まで申し込みが可能です。 今年度のスクール…

楓の花見

5月の演奏会にむけての勉強会のために京都へ。 桜は満開、春休みの日曜日とあって渋滞は覚悟の上で出かけます ・・・京都東をおりてから四宮で3車線が1車線になるポイントがエグかったです。 復路は夕方になる前に帰途につけたので、 名神高速道路に乗ってか…

六段恋慕

作詞:大石うき 作曲:岸野次郎三(本手)、光崎検校(二上り替手) 箏手付:不詳(本手)、浦崎検校(替手) 調絃:三絃本調子、箏平調子 松の枝にはナ雛鶴巣立ち、谷の流れに亀遊ぶ、流れにナ流れに谷の、谷の流れに亀遊ぶ (合いの手) 沖の石とはナ愚か…

いちごのようかん

立春を迎えたかと思っていたら早くも雨水を迎えた今日は、 暦通り暖かく、雨のお恵みのある1日でした。 幸い、演奏会のための移動も雨の影響少なく、 演奏会会場のすぐ近くの「とらや」さんで季節限定の羊羹を頂戴する余裕さえあったわよ。 懸念材料だった京…

演奏会準備はこんなかんじ

一昨年、昨年は開催されなかった所属会の定期演奏会は明日開催です。 会場は京都御苑の西側に位置する「府民ホールアルティー」です。 個人的懸念事項は新型コロナではなく、 「京都マラソン」とお天気=雨予報です。 京都マラソンで大規模な交通規制が敷か…

3年ぶり

毎年恒例で、 基本、出演mustの演奏会は3年ぶりに開催されます。 この会の最初は、 年に1、2回の「みんなで合奏練習会」から始まったようですが、 つづきに続いて119回目。 昨年は直前に新型コロナウイルス変異株の流行に伴い中止になりました。 今回も各演…

正月ことはじめ

今日13日は「正月事始」ですね。 一般的には、この日からお正月の準備を始める日、だそうです。 だから、お歳暮もここまでにできると良いですよね。 私は諸々あって、今日完了しました。 私が身を置いている京地歌業界の習わしなのか、 新型コロナの騒ぎが始…

宇治巡り

作曲:松浦検校 箏手付:八重崎検校 萬代を摘むや茶園の春風に、寿添えて佐保姫の、賑わう袖の若緑、人目をなにと初昔 (合いの手) 霞を分けて青山の、小松の城や綾の森、千歳障りの、なしむらに、 (合いの手) 齢い老せぬ姥昔、誰にも年を譲葉の (合いの…

立て続けに夏着物

何年振りにか演奏会が続きます。 先週末にひとつ 今週末にひとつ 新型コロナウイルスが蔓延する以前の状態に大急ぎで戻ろうとしているかのようです。 いずれも1曲のみの出番ですが、 着物着用(先週末のは黒留袖)。 「暑い」ってこと以外では着物着用の演奏…

真夏の「待つにござれ」

またまた、こちらの曲で演奏会に参加します。 コロナ禍以前ですと年末恒例の三都(京都、大阪、東京)廻り持ちの演奏会が、 まさかの真夏開催・・・。 tsubakidoh.hatenablog.com 組歌(くみうた)とは、三味線音楽の最も古い形と言われています。 琉球から…

10年と優しさ

対象にもよりけりだと思うし、 それを為すひとの才覚にもよると思うけれども、 自らの経験と周囲の方々の意見をまとめると、 「大概のことは理解してある程度身につくまで10年はかかる」 ということになるらしいです。 思い返せば、箏曲で最も有名でありなが…

笹の露(再掲?)

作曲:菊岡検校 筝手付け:八重崎検校 三絃:本調子→二上り→三下り 筝:半雲井調子→平調子→中空調子 酒は量りなしと宣(のたま)ひし、聖人は上戸にやましましけん。 三十六の失ありと諌め給ひし仏は、下戸にやおはすらん。 何はともあれ八雲立つ、出雲の神…

梅雨入り

私が住まう地方は昨日、梅雨入りいたしました。 真夜中に降り出す雨が葉っぱに落ちるときに発する音や、 梅雨の終わりに雷を伴う激しい雨の音はとても魅力的に響きます。 災害のことを思うとそうも呑気なことを言っていられないのかもしれませんが。 梅雨の…