箏曲三絃(京地歌)部
作詞:大石うき 作曲:岸野次郎三(本手)、光崎検校(二上り替手) 箏手付:不詳(本手)、浦崎検校(替手) 調絃:三絃本調子、箏平調子 松の枝にはナ雛鶴巣立ち、谷の流れに亀遊ぶ、流れにナ流れに谷の、谷の流れに亀遊ぶ (合いの手) 沖の石とはナ愚か…
立春を迎えたかと思っていたら早くも雨水を迎えた今日は、 暦通り暖かく、雨のお恵みのある1日でした。 幸い、演奏会のための移動も雨の影響少なく、 演奏会会場のすぐ近くの「とらや」さんで季節限定の羊羹を頂戴する余裕さえあったわよ。 懸念材料だった京…
一昨年、昨年は開催されなかった所属会の定期演奏会は明日開催です。 会場は京都御苑の西側に位置する「府民ホールアルティー」です。 個人的懸念事項は新型コロナではなく、 「京都マラソン」とお天気=雨予報です。 京都マラソンで大規模な交通規制が敷か…
毎年恒例で、 基本、出演mustの演奏会は3年ぶりに開催されます。 この会の最初は、 年に1、2回の「みんなで合奏練習会」から始まったようですが、 つづきに続いて119回目。 昨年は直前に新型コロナウイルス変異株の流行に伴い中止になりました。 今回も各演…
今日13日は「正月事始」ですね。 一般的には、この日からお正月の準備を始める日、だそうです。 だから、お歳暮もここまでにできると良いですよね。 私は諸々あって、今日完了しました。 私が身を置いている京地歌業界の習わしなのか、 新型コロナの騒ぎが始…
作曲:松浦検校 箏手付:八重崎検校 萬代を摘むや茶園の春風に、寿添えて佐保姫の、賑わう袖の若緑、人目をなにと初昔 (合いの手) 霞を分けて青山の、小松の城や綾の森、千歳障りの、なしむらに、 (合いの手) 齢い老せぬ姥昔、誰にも年を譲葉の (合いの…
何年振りにか演奏会が続きます。 先週末にひとつ 今週末にひとつ 新型コロナウイルスが蔓延する以前の状態に大急ぎで戻ろうとしているかのようです。 いずれも1曲のみの出番ですが、 着物着用(先週末のは黒留袖)。 「暑い」ってこと以外では着物着用の演奏…
またまた、こちらの曲で演奏会に参加します。 コロナ禍以前ですと年末恒例の三都(京都、大阪、東京)廻り持ちの演奏会が、 まさかの真夏開催・・・。 tsubakidoh.hatenablog.com 組歌(くみうた)とは、三味線音楽の最も古い形と言われています。 琉球から…
対象にもよりけりだと思うし、 それを為すひとの才覚にもよると思うけれども、 自らの経験と周囲の方々の意見をまとめると、 「大概のことは理解してある程度身につくまで10年はかかる」 ということになるらしいです。 思い返せば、箏曲で最も有名でありなが…
作曲:菊岡検校 筝手付け:八重崎検校 三絃:本調子→二上り→三下り 筝:半雲井調子→平調子→中空調子 酒は量りなしと宣(のたま)ひし、聖人は上戸にやましましけん。 三十六の失ありと諌め給ひし仏は、下戸にやおはすらん。 何はともあれ八雲立つ、出雲の神…
私が住まう地方は昨日、梅雨入りいたしました。 真夜中に降り出す雨が葉っぱに落ちるときに発する音や、 梅雨の終わりに雷を伴う激しい雨の音はとても魅力的に響きます。 災害のことを思うとそうも呑気なことを言っていられないのかもしれませんが。 梅雨の…
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西行桜 地歌、長歌もの、のちに手事物、シマ三つ物、または芸子三つ物の一つ 作詞;紣屋孫八 作曲:菊崎検校 筝手付け:八重崎検校(京都系) 調絃:三絃本調子→二上り→三下り、筝半雲井調子→平調子→中空調子 歌詞: 九重に咲けども花の八重桜、幾代の春を重…
*BBSH日本校の情報はこちらから* 現在、来月に開始する新学年にむけてYear1、Year2(復学ご希望)進学のお申し込みを受け付け中です。 「ちょっとBBSHのことをきいてみたい」方はオンライン開催の無料学校説明会へどうぞ。 BBSH日本校教師、卒業生、現役生…
2月といえば所属団体の定期演奏会なのです。 おそらく100年以上前に先人たちが「身内だけのおさらい会的なもの」として始めたと思われるのがこの演奏会の起源・・・だから「2・8(ニッパチ、比較的行事の少ない2月と8月)の法則」が発動してこの時期の開催な…
今週末に宮城道雄氏作曲の「花紅葉」で出演予定だった演奏会は、 結局師匠が出演辞退を決定しました。 本来は昨年に予定されていた演奏会が延期されていたもので、 この度、開催するにあたっては、無観客と出演者のマスク着用での演奏と、楽屋に長居しないた…
作曲:三絃、筝ともに幾山検校 作歌:惺園煌鳳 菊岡検校とも 調絃:三絃 本調子→二上り、筝 半雲井調子→平調子 琴の音に七年過ぎし夜の雨 軒より落つる面白さ 知らで悔しと唐土の 人の言いけん言の葉を 思い出ずればうべなれや 月雪花の移り香に 浅く染まめ…
宮城道雄 作曲 桜居女 作詞 昭和2年(1927)作曲 三絃:二上り→三下り 筝:平調子→中空調子 歌詞: さくらさくら 都の花はあでやかに 山の緑に まじりては その色さらに麗しく 弥生に匂う花こそは さながら人の盛りなれ 花を見る日は短かきも 風に 従い雪と…
ここ1年は個人的な事情と新型コロナウイルス感染拡大に伴う演奏会軒並み自粛状態で箏曲三絃から少し離れておりましたが、ぼちぼち復活。 弾きたくないわけではないのに弾けない状態はなかなかきつかったです・・・この様子が永遠に続くのではないか、そうこ…
去年からの持ち越し宿題「善知鳥(うとう)」に取り組んでおります。 お能に取材した作品にあるあるの、三絃:三下り、筝:低平調子。 絃を替えるのは面倒、でも絹の絃を使いたいので、普段から全体的に半音下げて=糸への負担を下げて弾いているくらいなの…
昨年の今頃に勃発した家庭内での事件に対応した結果、心身ともに疲弊を極めて堕ちに墜ちておりました・・・通り抜けたからようやく書く気になったのよ。 その出来事が心身疲弊の全ての原因だったのではなく、 長年の疲労の全てが噴出する契機だった模様。 BB…
BBSH日本校に関する記事はこちらをご覧ください↓ tsubakidoh.hatenablog.com 楽器ネタが続きます。 今日は月に1回のお稽古日です・・・今日のは筝と三絃ね。 去年の今頃に、毎年恒例の定期演奏会に出て以来、舞台に上がっておりません。 師匠になってからほ…
こちらでも書きましたが、実は、地味に音楽活動をしており、 昨今の状況下では物理的にも精神的にも今までにない状態を経験しております。 そんななか、少し前に私の活動に対する公的支援への申請が認められました。 申請時に必要な主だったものは、 音楽で…
私は一応、和楽器諸々の演奏家です。 筝、三絃は舞台での演奏のほか、今はお休み状態ですがお弟子さんがお稽古に来てくださっていたこともあります。 雅楽楽器に関しては、神社の儀式での奏楽を主に活動しています。 どちらの活動も、この新型コロナウイルス…
作曲:光崎検校 三絃:二上り 一、憂しと見るも月の影、嬉しと見るも月の影、薄雲のたなびきて、心の色ぞほのめく 一、ゆかり嬉しき面影、ひきとめし袖の香、忘れられぬ情けに哀れを知るもことわり 一、逢う毎に時雨して、深く染むる紅葉ふき散らす山風、心…
久しぶりに地歌の稽古に出かけました・・・ので今回は趣味世界の暴走記事です。 訳あって地歌史上初くらいの練習のしなさっぷりを引っさげての稽古です。 自分の年齢と師匠の年齢を考えると習う曲は自然と厳選されてきます。 師匠の系統で伝承されている弾き…
BBSHに復学して以降、ホメオパシーに使う時間は当然に減りました。 ホメオパシースクールの時も実習として無料でセッションを行う必要がありましたが、 そのときはクライアントさんを探すのに大変苦労した覚えがあります。 それがうってかわって、ヒーリング…
毎年恒例の古典伝承のための演奏会は、 今年も5月に予定されていましたが昨今の事情により開催未定に。 演奏会で締め切った場所に不特定多数の人が集まるのはもちろん、 その練習=下合わせでも多くの人が狭い空間に集まります。 もちろん、下合わせも含めて…
毎年恒例の所属会定期演奏会に友人たちが聴きにきてくれました。 前日にJoyのワークショップにともに参加していて、 神戸からなら京都は近いよね、ってことでわざわざ・・・いうてもそんなに近くないですよ。それに貴重な関西滞在の友人もいて、そんななかわ…
箏曲三絃で所属している団体主催の定期演奏会が2月23日に予定されており、 今年も無事に参加することができます。 元々この演奏会は、 「さむーい(比較的ヒマな)時期に皆んなでおさらい会、しようぜ!」 から始まっています。 そして、今年で117回目。 団…