つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)卒業生による日々の記録です

右向いて左向いたら

祭典での雅楽奏楽をさせてもらうようになって約20年。

 

10年くらい前に「引退だな〜」という出来事があったものの、ご縁あって今に至ります。

 

最も多いのは結婚式での奏楽で、

一定の決まった進行が繰り返される中で際立つイレギュラーさゆえ、

仲間内では「びっくりランキング」的なものが存在します。

 

 

第一位は、

三々九度〜新郎新婦玉串奉奠〜指輪交換

・・・の最中に結構な規模の地震発生。

震源地が比較的近く、地震発生30分前の予震も感じました。

後々知ったのは震源地ど真ん中に位置する城郭では石垣が崩れる被害が出るほどの揺れだったとのこと。

 

儀式進行役(この場合は宮司さん)の指示が出るまでは吹くのを止めるわけにはいかない!

 

・・・といった心境というよりかは、

どうしていいかわからないからとりあえず演奏を続けた、てな感じ。

 

第二位は、

幼稚園の2つ下の学年にいた子が新郎でした、てやつかな。

地元なのに意外と「実は知り合いの結婚式でした」ってのは、ほぼありません。

 

従姉妹の式で吹く、のニアミスはあったね。

たまにお邪魔する会場での挙式だったこともあり、

何気に親族一同「サプライズ」を期待していたらしいことを後々耳にしたものの、

その日は別会場の結婚式場で吹いていたので結局は実現せず。

 

番外編は、

「身内の神前式に出たときに楽が気になって仕方がない」です。

 

奏楽する側としていちばん嫌なやつ。

 

このときは近隣著名神社のこれまた著名で歴史ある雅楽会の楽人さんがいらっしゃると予想されたので期待しておりました。

式が始まり登場したのは自分の持ち管と同じの一管だての楽人。

 

そして式が始まってからの、あくまでも控えめな感想は、

 

「あ〜、越殿楽を吹きたいのね、気持ちはわかるわ〜・・・でも鳴ってりゃいいってもんじゃないんですよ。」

 

てなもんでして、

いまだに楽仲間の間での語り種になっています。