また一人、
知人が光へ帰って行った。
私は活動内容の関係で知人、と行っても相当な人生の先輩年齢の方が多い。
だからこういう機会が比較的早くからあるんだろうな、とは思っていた。
その方とは、
お茶の稽古仲間であり、
謡曲の稽古仲間でもあった。
長くご主人の介護とご主人のかわりの会社経営に奔走なさった方で、
ご主人が亡くなってからは好きな「和」の世界を楽しんでおられた。
最後にお目にかかったのは去年の11月。
納会と初釜の相談をした時。
その時もお着物をお召しでお稽古にいらしていた。
初釜は先週にあったのだが、
そのかたは「腰痛」ということで欠席された。
そして今日の訃報。
驚いたし寂しいけど悲しくはない。
とりあえず今生での課題は修了して、穏やかなあちら側へ旅立ったに違いはないから。
彼女と知己を得たことで、
そしてこの訃報をこのタイミングで受け取ることで、
私は何を学ぶべきなのだろう。
そう、
何かが私の奥底で疼いている。
少し勇気を出して、それをみてみようか。