あっという間にこちら↓の演奏会のための下合せが始まりました。
演目:
菜蕗(ふき)
秋の曲
桜川
善知鳥(うとう)
石橋(しゃっきょう)
どれも古典曲の超大物。
大抵の演奏会では全曲を演奏することは少ないです。
しかし、今回の出演曲目『新青柳』はフル演奏と決まり、ニンマリする私。
どの曲にも言えることですが、物語があるのです。
『新青柳』は三絃が二上りになって以降を演奏するケースが多かったのですが、それだと話が途中からになってしまい残念に思っていました。
『新青柳』は源氏物語をベースとした作品。
楽の音と庭で蹴鞠に興じる公達の描写からの女三の宮のねこちゃん登場、柏木との恋が始まる。
それを語るのは朽ちかけた老木柳の精、という対比がよいのですよ!
樹木としてのの柳の魅力は桜の咲く頃に、桜を引き立てて彩るように萌え出る緑の勢いであるところ、
一方では老いた人を想起させるようなその樹姿に時間の流れを集約しているようにも感じられて意識は時空を彷徨う心持ち。
ゆえに、三絃二上り「手飼いの虎(ねこちゃん)の引き綱」から始まってもなんも面白くないって!・・・とくやしさとともに歯噛みしておったというわけ。
演奏の実際面では『新青柳』の三絃は滅多にお目にかからない「三の絃の24」が登場します。
地歌三絃のうちの九州と呼ばれるやや大型(三味線全体のなかでは中型)三絃のツボで一番高いところではないでしょうか。
高いツボでの複雑なハジキも演者側としては楽しいところです。
京地歌にはお能に取材した曲が多く、この『青柳(新青柳)』もその一つ。
お能の作品が描き出す物語の多くはアストラルレベルでのお話ではないかと感じます。
アストラルレベル=第4レベルは層が厚く、人間も含めたさまざまな存在の感情が紡ぎ出す世界。
ポジティブなもの、ネガティブなものが入り混じった混沌がこのレベルの魅力ですし、なんだかんだ言って多くの人が惹きつけられるのはこのレベルで展開するお話なのではないでしょうか。
つばき洞にお名前をお知らせいただけましたら、当日受付にて入場券をお渡しできるように手配可能です。
出入りは自由の演奏会ですのでお気楽にお声かけくださいませ。