つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)卒業生による日々の記録です

本番を楽しむ

箏曲三絃の本番も雅楽の本番も、

受験でいうなら判定Dで臨む感じ。

雅楽の本番はもっぱら、アドリブ感たっぷりの祭典となる。

参列者の数、そのときのさまざまな状況から、

曲の長さは勿論、

曲を適度に途中で止めるための止め手の長さも調整する・・・一応、望ましい形があるのでそこを目指すのだ。

箏曲三絃の本番に関しては、

お客さんが近すぎない限りあまり影響はない。

でもやはりどちらの場合も必死だな。

必死ななかでも

少し余裕があると楽しくなる瞬間がある、僅かな光明ながら。

先日の結婚式の本番は久々にそういう感じだった。

技量的にはまったく素人にはちがいないのだが、

それでも、いま自分にできるいっぱいいっぱいを、

色んな道具と環境の力を借りて、

いつもよりかは出せたような感じがした。

何がそうなるのかは全くわからない。

自分の体調なのか、

気温や湿度のせいなのか、

はたまたメンバー構成なのか・・・

常に状態が移り変わる有機体を乗り物にして生きる自分たちは、

その恒常性をいかにバランスよく保つかによって、

ほんの一面的なそのときの状態の善し悪しを発露させる。

それでも全体性のなかでのほんの一面なのだが。