毎年恒例の所属会定期演奏会に友人たちが聴きにきてくれました。
前日にJoyのワークショップにともに参加していて、
神戸からなら京都は近いよね、ってことでわざわざ・・・いうてもそんなに近くないですよ。それに貴重な関西滞在の友人もいて、そんななかわざわざ時間を割いてきてくれたのです。
おまけに新型感染症の動向がわからないにのに(この演奏会は観客が極めて少ないにしても)不特定多数が集まる場所に。
私の所属会は古典伝承が活動の中心です。
よって、この定期演奏会の演目もほぼ古典曲。
初めて聴く人にはハードだったと思います。
今でも私が聴く側なら寝ちゃうな・・・基本、演って楽しいのが古典曲でして。
鑑賞後の友人たちの感想にデジャヴュ。
あの「シュッ」って何?
(古曲でしばしば用いられる奏法。右手人差し指と中指の爪の腹で一、二の絃を龍角から龍尾に向かって摩擦して音を出す。)
シュッ
も
ズー(人差し指と中指を指定の絃に噛ませて龍尾方向へ擦らせたのち、速度をつけて龍角側に擦らせる奏法)
も
初めて目撃した私の身内も同じ感想でしたね・・・懐かしい。
私の身内は箏曲三絃と縁がありませんでした。
我々の祖母の世代だと皆が習うお稽古ごとに「おこと」は大概の場合は入っていたのですが、
父方母方両方の祖母が一定期間「おこと」の稽古をしたという話は聞きません。
母方の祖母は1回は稽古をしてもらったが2回目はなかった、と。
だから私も含めて身内にとって箏曲三絃は全く白紙からのお付き合いでして、
彼女たちの感想もよくわかる話なのです。
今回の所属社中の演目は本当に難しく、
本番でも久しぶりに落胆レベルで間違えてしまいました。
そのことを友人たちに伝えると、
「でも、三味線の糸が切れたわけでもないし、
こういうの(=琴柱)が倒れたわけでもないから〜」と。
三絃の糸が切れたり、
琴柱が倒れる様子は相当に衝撃的だった模様。
よくあることではありますが、
初めての人にはビックリな場面よね。