学生時代に椿の魅力に取り憑かれ、
いっとき鬼のように椿ばかり収集していた。
そのうちの何鉢かは地植えにした・・・そして道の真ん中に勝手に植えるなと庭師さんに注意された。
久しぶりに椿を植えた庭に出てみるとどの木もかなり大きくなっていた。
植えたときは30センチくらいの高さだったのに今では2メートルは超えている。
植えてから10年くらいしか経っていないのに。
これ↓は「黒侘助」とか名前がつけられていたかな。
侘芯で濃い花色。
だから葉も色が濃い。
これ↓は「太郎冠者」か「一子侘助」。
忘れた。
ピンクの侘び芯。
これ↓も名前を忘れた。
とにかく椿は品種が多い。
花の形、葉の形、枝の形それぞれに多くの種類がある。
不安定な遺伝子なので変種が出やすいらしい。
これ↓は唐子咲きの「日光(じっこう)」。
唐子咲きの椿が好きで「月光(がっこう)」もあったけど夏の日照りにやられて枯れた。
「日光」「月光」は京都の呼び方。
他の地域では呼び方がちがうみたい。
咲くのは多分5月ころ。
生育環境が良いと椿は花が咲かない。
根詰まりすると花が咲く。
だから鉢植えの方が花をつけやすい。
で、この「日光」も植えてからずっと花をつけなかった。
今シーズン初めて咲くかも。
「日光」のまだまだ小さなつぼみ。
楽しみ。
これ↓は葉の形が変わっている椿。
金魚椿とか言う。
花はあんまり魅力的ではない。
中輪のピンクでやぼったい花が咲くと思う。
真ん中の葉脈が飛び出して、更にその先っぽに葉をつける形が「梵天」。
裏からみると、こう↓。
金魚椿として買って来たのだが、植えて数年後に葉の一部が「梵天」形になっているのに気づいた。
こっちも今シーズンは花が咲きそう。
この他にも別の場所に「黒椿」や「羽衣」の絞りが入ったのを植えてあるけど、
これらはまだあまり花をつけない。
炉の時期に茶席で使う花は椿が定番だが、
炉開きの頃には椿はまだまだ咲かない。
サザンカのほうがシーズンで、
サザンカに近いような花形の「炉開き」という椿はその頃に咲く。
サザンカ寄りの椿という感じで、辛うじて椿、ほとんどサザンカ、な感じ。
ワインでいうたらロゼ?
それも植えていたけどシロアリにやられちゃった。
最近は椿を集めていないけど、また少し買ってみようかな。
今のところ欲しいのは「胡蝶侘助」。
この品種だけは複数の花をつけた状態で茶席に生けていいときいた。
なんとも言えない綺麗な空気をまとっていたのよ。