つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)卒業生による日々の記録です

浴衣会

内うちの合奏会のことをそう呼ぶみたい。

 

私は地歌(いわゆるお琴三味線)を始めたのが大学に入ってからの上に、

私の年齢だと祖母くらいの世代が必須お稽古事として経験してるはずなのに、

不思議なことに身内で経験者が全くいないので

「なんのことだかさっぱり」ということが多く、

そのうちの一つが「浴衣会」。

 

浴衣を着る気軽い気分で参加する会、という意味らしく、

加えて所属していた大学のクラブでは浴衣会の時には合わせて、

「夏越の大祓え」で食される水無月というお菓子を皆でいただく慣わしになっていた。

 

水無月は関西方面ではこの時期に普通に売られているお菓子ながら、

私の住まいする地域ではあまり見かけることはなかった。

外郎の上に小豆を乗せて三角形に切り分けた姿をしており、

まだ氷が貴重品だった頃に、

氷室に蓄えた氷を暑い頃に出してきた姿を模しているとも。

個人的な印象では水無月はお饅頭屋さんのお菓子、って感じ。

 

さて、今年も社中の浴衣会が開催される運びとなり、

ここのところは真面目に練習をしておるところ。

 

コロナ禍の真っ只中に諸々の事情で、

全く楽器に触れることができなくなってからここまで来るのに随分と時間がかかった。

出なければならない演奏会には辛うじて参加していたものの、

楽器に向かった時の心持ちが違う・・・まあ、あれこそ鬱のど真ん中ってやつよ。

一見、普通に生活できているけれども、

かれこれ20年以上、息を吸う以上にできていたことができなくなったので、

まあまあ、きつかったわ。

 

それでも上記のような出演必須の演奏会やら、

仕事としての奏楽に呼んでいただけていたので、

完全に楽器から離れることはなく駆け抜けることができたね。

 

そんなこんなで、

 

六段恋慕(筝)

さらし風手事(低箏)

四季の眺(三絃)

新浮舟(三絃)

螺鈿(高筝か17絃)

軒の雫(三絃)

 

上記が担当。

比較的苦手な方の多い低調子が私にとっては寧ろホームゲーム並みの身近さなのは、

私に合っている曲として大きい舞台で演せてもらってきたから

・・・多くは謡ものの怨霊跳梁跋扈系。