自分が作った「理想の自分」に縛られることほど面白くないことはない。
デッサンをするときは、光を強調するために影を濃くしていく・・・これは白い紙に黒や茶で描くときの話ね。
光ばかりでは光為り得ないのがこの世の常でありまして、ね。
この世で光ばかりを求めるのはハナっから無理な話だし、
そこを見ないふりをしていても「嘘だよ」ってこと。
人生いろいろですよ。
うまくいかないこともあるし、うまくいくこともある。
不都合なことは満載。
うまくいかないとき、
不都合な出来事が起きているときに、
それをどう取り扱ってやるかなのではないかな、とは思うけれども、
「出来事には全て意味がある」
なんて悟れないわ、私は。
せいぜい、
「現実が不都合だな」
と思うところまではなんとかできる程度か。
「不完全な場所からヒーリングをしなさい」
と、BBSHの恩師は仰った。
「自分の不完全さから目をそらすことなく、クライアントさんと、そして自分とともに居なさい」
て、ことなのかな、と今の時点では解釈している。
自分が作った「理想の自分」はマスクセルフと呼ぶことがある。
これを追求する限りは真の自己からどんどん乖離し、麻痺していく。
周囲にいる人たちは、目の前で展開される「正論」と、それに沿うことができない自分に自己嫌悪する。
その空間は安全さとは正反対にあって、
正しいことで満たされた場である筈なのに全く安心できないよ。