今日は、どんど焼の日なんですね。
昔は左義長とか言ってたみたい。
今でもそういうところあるかな。
日本中世史の授業で初めて「左義長」ってのを耳にした。
私の住んでいる集落は開発された時期こそ江戸中〜後期だけれども、
人が住み始めたのは明治の直前。
左義長らしいことは大晦日にやっちゃっている。
大晦日は、
町内の班がシフトを組んで神社でのお焚き上げ的なものの火の番をすることになっている。
これはその年内に死者が出た家はメンバーから外れるけれども、
それ以外は絶対に行かなきゃいけない。
だから、
我が家は基本的に大晦日は家で過ごす。
旅行、とか一切ない。
葬式があった年でも大晦日に家をあける感覚になれなくて、いつものごとく家にいた。
いまだに、神社の行事と自治会の有り様がないまぜになっているのって、
古い土地みたいに感じるけど、
実はそうでもないんだよね、だって明治くらいからの自治体だもの。
最近は弟がその火の番に出てくれている。
夜通し火を焚くので、
毎年シフトがずれていくようになっている。
きつい時だと夜中の2時から、とか。
すごい夜中の時は番をしている時間が短く設定されているけどね。
夜中の当番が当たっていたある年末、
手持ち無沙汰を慰めるための酒を飲みつつ火の番をしていると、
派手な格好の若者がふらりと神域に入ってきた。
一緒に火にあたり、酒を酌み交わしつつ、
大晦日のあの不思議な雰囲気を味わっていた。
彼も大晦日の仕事を終えて帰宅するところだったらしい。
その帰り際にその若者、
「大変ですね、お寺も」
と。
弟、突っ込めなかったそうです・・・。
うちの地域流のどんどのお話でした。