つばき洞生活ノート

つばき洞生活ノート

BBSH(Barbara Brennan School of Healing)卒業生による記録です

打ち盤 横槌

手事もの 打ち合わせもの

作詞:惶園篁鳳

作曲:幾山検校

 

打盤 三下り

北時雨 小原の里に聞き馴れし 梟の鳥の宵巧み 早や摺りおけと世話やきし 糊付け物の忙しさも、今日の日和を楽しみに、思い身をさえ苦にせぬを (手事) 逢う度毎に荒けなく 百度千度続け打ち 叩いて叩いて叩かれて あた嬉しきは槌の音

 

横槌 本調子

横槌は もしやとばかり合槌が 逢いに来るかと棚の端 転けつまろびつ片手打ち 力一杯色艶を 打ち出したる口説ごと 宵の砧は後朝に (手事) 哀しき風の袖の雨 乾く間待ちて明日の夜も 固い約束打盤の 背中を撫でたり叩いたり

 

地歌には「打ち合わせ」という演奏方法があります。

そのように作られている曲もありますし、

そのときの申し合わせで打ち合わせにする場合があります。

 

まるまる1曲打ち合わせにする場合もありますし、

段物のように各段の拍数が同じ曲は、

演奏者を奇数段を弾く組と偶数段を弾く組にわけて同時に演奏する場合もあります。

 

歌があるときには違う歌詞を同時に歌ってカオス・・・ってこともありますし、

どちらかだけ歌う方法もあります。

 

舞台で演奏するのは、

こういう楽しみ方をしていたんだよ、のご紹介としてなら意義があるでしょう。

 

地歌が座敷で楽しまれていたときに、

 

ちょっとこういうのやってみいひん?

 

みたいなノリで、このような高度な合奏遊びをしていたのかもしれません。

 

この「打盤」「横槌」打ち合わせものとして作曲されているようですが、

 

合わない。

 

合わせるのが難しい。

そういう練習のための曲でもあるようです。

 

作曲は幾山検校。

かなり個性的です。