いつも結婚式で奏楽している神社で、
知人の知人・・・見知らぬ人が結婚式をあげて、そのときの様子を動画でFBにあげているのを発見しました。
誰かが拝殿の外でうっすらあけた扉の間から三三九度の様子を撮っていた動画です。
当然、楽も聞こえて来ていて、
というかばっちり音が入っていました。
越殿楽のね車吹きがさ。
本当に素直に、
「ええやん」
と思ってしまいました。
そりゃあ、巨匠の演奏とまではいかないですよ。
でも、
自分たちが思っていたよりもいい感じで響いていました。
最低限のことだとは思いますが、
まず音楽として破綻していない・・・音程、拍子、全体のまとまり方。
演奏者の側にいると細かいアラは気になるもので、
「ここちょっと音が低いな」
「突っ込みすぎたな」
とか思いながら進んでいきます。
でも、動画で聞く分にはそういう違和感がありませんでした。
ここまで安定した演奏が提供できるのって、うちらみたいな田舎では少ないんじゃないかな。
ちょっと前に、
「ここの神社の結婚式は楽がいいからお願いしました」
って言ってくださったかたがあったそうで・・・そのときも疑い深い私は半信半疑でいろいろ妄想しておりました。
確かに、
式場によっては基本三管(笙、篳篥、龍笛)とされるところを二管でやっちゃうところもあります。
三管そろっていても、
それは一体何の曲ですか?って聞きたくなる演奏もあります。
そりゃあ人間のやることなので多少のクセはあって当然ですが、
もうそのレベルのお話ではないぶれ方。
そのくせそういう人たちってプライドだけは高いの。
「(宮内庁の)楽部の演奏が必ずしも正しくない」
とか言っちゃってね。
いや、それ以前に音楽として、
作品として成立していませんから。
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自分はそのときの演奏者ではないので、
「いいやん」
と思ったそのメンバーのクオリティーに近づけるように練習して上手くならないといけませんね・・・。