COVID流行以降は神事のみ執り行われ、
伶人はじめ役員さんもそのほか崇敬者の方も参加せず執り行われてきたお祭りが、
昨年は部分的に開催され、ようやく今年は通常催行でした。
まだ細菌やらウイルスやらが病気の原因であると知られていなかった頃は、
桜花散る頃から流行り始める病をもたらす疫病神を鎮めるためのお祭り・鎮花祭(はなしずめのまつり)が国家事業のレベルで行われていました。
この神社でのお祭りはその名残と申しますか。
暖かかった今年は本殿脇の八重咲き?千重咲き?の桜が主役です。
これでまだ6〜7分咲きなんですって。
他のお祭りよりも参列の皆さんとの距離が近く、
お祭り開始前に雑談など・・・大体は楽器のことを尋ねられます。
「楽器の名前は?」
「(笙は)夏も温めるの?」
「日本独特の楽器なの?」
などなど。
笙は真夏でも吹く前と後に炙りますよ。
「夏は大変だね」
と言われますが、
「そういうものだ」と思っているので大変、とは思わないかなあ。