こちらの続きです。
「虎視眈々と狙っていた」のは半分で、
もう半分は、
「卒業できないかも・・・」
と、真剣に思っていたので卒業が見えてくるまではお誂えのためには動かない(動けない・・・)ことにしていました。
Case Presentationは追加レポートの提出こそ課されたとはいえ、どうやらパスしそうな雰囲気が漂い、
ProjectのFirst Paperも出し終えた頃、
先輩がリングをオーダーした作家さんが近所に来ておられることを知り、
石を携えて出かけました。
第一印象は、
The Very Artist!
オーダー希望の旨をお伝えし、
石を見ていただくと、
どんどん不思議な言葉が紡ぎ出される。
これは一種のチャネリングでは?
こういう業界に身を置きながらも私はチャネリングに慎重です。
何をチャネっているかわかったもんじゃないから。
しかし、このときは私の慎重さはどこかに身を潜めていました。
つる性の植物
のびざかりのニョッキニョキ
そんな言葉だったように記憶しています。
その後、いくつかのデザイン画のご提案をいただき、
ニョッキニョキなこちらを選びました。
これはWaxを削る段階だそう。
天部・緊那羅=音楽の精霊のレリーフがベースになっているようです。
緊那羅が出てきた経緯も不思議でした。
お目にかかったときはBBSHの学生であることと額縁やに勤めていることくらいしかお話ししていなかったと思うのですが、
すでにこの時点で作家さんは私の世を偲ぶ仮の姿(デーモン閣下風)を感知しておられたようです。
篳篥も吹くのでその周りに篳篥のリードの材料である葦を入れてもらうことになりました。
鳳凰といえば梧桐なのでしょうが、
この作家さんのお店が大山崎=良質な葦の採れる鵜殿の近くであること、
そして私自身も鵜殿のヨシ原を研究者の方のガイドで見学した経験があったことから、
鳳凰➕葦の組み合わせとなりました。
作家さんによると、
第一印象で私は地面から数センチ浮いているような感じだったようです・・・Grounding苦手なの〜。
つづきます。